2013年4月7日掲載

「スカンジナビアンペリオ『今こそペリオ再考!』」をテーマに

<font color='green'><b>EPSDC研修会主催「春の1Dayセミナー」開催</b></font>

<font color='green'><b>EPSDC研修会主催「春の1Dayセミナー」開催</b></font>
 さる4月7日(日)、住友不動産汐留浜離宮ビル(東京都)において、EPSDC研修会主催「春の1Dayセミナー」(宮下裕志主宰)が開催され、約70名の歯科医師、歯科衛生士が参加した。本会では、スウェーデン・イエテボリ大学でともに研鑽を積んだ宮下裕志氏(東京都開業)と冨岡栄二氏(東京都開業)によって、「スカンジナビアンペリオ『今こそペリオ再考!』」をテーマに、終日にわたって講演が行われた。  午前の部では、まず冨岡氏が導入として、歯周治療の第一人者であるJan Lindhe氏のインタビュー映像や過去の文献を交えて、歯周治療の根底にはプラークコントロールがあるという基礎知識を再確認した。その後宮下氏が、歯周病、う蝕、TMDの最新の見解について触れ、いずれにおいても「治療から疾患管理へ、術者中心から患者中心へ」という考え方に世界的に移行していると述べた。  午後の部では、冨岡氏が再び登壇し、再評価から歯周外科を成功させる歯周治療計画の立て方について、自身が担当した症例を供覧しながら解説した。最後に、宮下氏が全講演の総括として、歯周治療を成功に導く診療システムづくりについて講演した。両氏とも、術者側のプロフェショナルケアは患者のセルフケアなしには成功しないこと、歯周治療はエビデンスベースドだけでなく、患者を主体としたナラティブベースドでなければならないことを指摘し、患者が自発的に口腔の健康の管理に取り組んでもらうよう歯科医師と歯科衛生士が一丸となって導く必要があるとした。  講演後には、両演者に対して参加者から日頃の歯周治療に関する質問が次々と挙がり、終了時間ぎりぎりまでディスカッションが行われた。

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