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2013年7月27日

第13回経基臨塾発表会開催

「歯周外科~あの手、この手」をテーマに

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 さる7月27日(土)、28日(日)の両日、福岡県歯科医師会館(福岡県)にて、第13回経基臨塾発表会(武富啓起会長)が開催された。主宰の下川公一氏(福岡県開業)が企画した「歯周外科~あの手、この手」のテーマのもと、多くの参加者が集い盛会となった。

 なかでも2日目は、15名の演者が切除療法・根分岐部病変、歯周形成外科、再生療法の症例について発表。いずれも講演13分、下川氏によるコメント7分というルールで進められた。演題・演者を以下に示す。

「切除療法を行った広汎性慢性歯周炎の1症例」(高木公康氏、熊本県開業)
「臼歯部咬合平面を整えた症例~挺出歯における補綴前処置~」(有川公志郎氏、鹿児島県開業)
「上顎大臼歯根分岐部病変に対し、切除療法にて対応した一症例」(土肥勝博氏、富山県開業)
「歯周組織再生療法」(服部俊嗣氏、佐賀県開業)
「根分岐部病変における再生療法」(金成雅彦氏、山口県開業)
「歯周形成外科」(安東俊夫氏、福岡県開業)
「上顎前歯部対称性確保の取り組み」(木庭茂治氏、岡山県開業)
「歯肉退縮症例への対応とその考察」(吉村理恵氏、福岡県開業)
「審美部位における歯周形成外科の実践と検証」(田中秀樹氏、福岡県開業)
「再生療法を選択するとき」(斎田寛之氏、埼玉県開業)
「骨移植材使用における感染制御についての考察」(富樫宏明氏、佐賀県開業)
「当院における歯周組織再生療法の取り組み」(大西定彦氏、三重県開業)
「再生療法の治癒を考える」(土肥博幸氏、長崎県開業)
「歯根膜を利用した再生療法の一例」(筒井純也氏、東京都開業)
「自己血フィブリンを利用した再生療法について」(吉竹賢祐氏、大阪府開業)

 治療技術の向上や材料の発展にともない歯周外科の「あの手、この手」、つまり多くのオプションを患者に提供できる時代となり、根分岐部病変や大きな骨欠損が生じて従来保存困難と考えられていた歯が保存可能になりつつある。これら歯周外科の考え方やテクニックを患者個々の背景や希望を鑑み、適応症を見極めながら適材適所に用いることが重要であることを再認識する発表会となった。