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2008年4月22日掲載

<font color='green'><b>ビスホスホネートに関する市民公開シンポジウム開催 </b></font>

<font color='green'><b>ビスホスホネートに関する市民公開シンポジウム開催 </b></font>
 さる4月22日(火)、日本学術会議講堂(東京都)にて、市民公開シンポジウム「ビスホスホネート治療による顎骨壊死の現状」(日本学術会議病態系歯学分科会主催、(社)日本口腔外科学会共催)が、多くの参加者を集めて開催された。  最近耳にすることが多いビスホスホネートは、骨粗鬆症治療、癌の骨病変などに広く用いられており、高齢者治療に欠かせない薬物といわれている。しかし、この薬物治療により顎骨壊死を生じる可能性があることから、大きな社会問題化することが懸念されている。このような状況のなか、座長に須田立雄氏(埼玉医大ゲノム医学研究センター客員教授)、瀬戸★一氏[★=日へんに完](鶴見大特命教授)をむかえ、どのように医科と歯科・口腔外科が連携をとって、共通認識のもと治療および予防を行っていくかが、検討された。  6演題のうち、歯科からの3演題・演者は以下のとおり。 基調講演「ビスホスホネートの有用性と顎骨壊死」米田俊之氏(阪大歯学部長) 「ビスホスホネートによる顎骨壊死の診断と予防の提案」小林馨氏(鶴見大歯学部教授) 「ビスホスホネートによる顎骨壊死の臨床病態と治療ガイドライン」浦出雅裕氏(兵庫医科大教授)  骨粗鬆症治療、癌の骨病変などに用いられる薬のなかで、治療結果がもっともよく第一選択とされるビスホスホネート。シンポジウムをとおして、医科と歯科および口腔外科が今後より綿密に連携を行い、顎骨壊死を防いでいくとの共通認識が示された。なお、具体的には、医科・歯科連携による投与前の歯科検診や、投与後に危険因子を引き起こさないような予知性のある歯科治療計画の必要性などが示された。

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