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2015年7月11日

第36回日本歯内療法学会学術大会が盛大に開催される

第13回日韓合同歯内療法学会学術大会併催

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 さる7月11日(土)、12日(日)の両日、鶴見大学記念館(神奈川県)において、第36回日本歯内療法学会学術大会および第13回日韓合同歯内療法学会学術大会(細矢哲康大会長、久木留廣明会長)が大会テーマに「Let’s Confirm Basic Endodontics」を掲げて盛大に開催された。

 まず、本学会はかねてより喫煙に対する規制を高らかに宣言しているが、初日朝の総会において、口腔保健の専門家集団として各会員の周辺における「タバコ煙(タバコ使用)ゼロ」の環境の確保をより強く目指すことが宣言された(歯科領域では初)。そして、2日間をとおして、一般口演、AAEとの結びつきの強さから実現した「歯根吸収―歯内療法的観点」(Dr. Garry L Myers:Virginia Commonwealth大)、ProglidarとProTaper NEXTを駆使して次代のエンドの臨床像を占った「次なるエンド 将来世代の技術」(Dr. Arnaldo Castellucci:Florence大)、予定演者の都合で急遽登壇となり、器具および歯の破折などの原因についてサーモグラフなどを用いて考察した「Scientific Understanding of Instruments Fracture & Tooth Fracture」(Dr. キム ヒョン‐チョル:釜山大)の特別講演3題、学術大会恒例で、いつも立ち見がでるほど盛況となるテーブルクリニック、学会主導の歯内療法のガイドライン作成と保険診療収載のためのアピールについて議論されたシンポジウム「周辺領域の専門医からみた歯内療法」(コーディネーター:細矢大会長、シンポジスト:中川種昭氏・慶応大教授/桃井保子氏・鶴見大教授/坪田有史氏・東京都開業)のほか、ポスター発表、企業展示などが行われた。

 とくにシンポジウム「周辺領域の専門医から見た歯内療法」では、ペリオの立場から中川氏、保存修復の立場でう蝕治療のガイドラインの作成にたずさわった桃井氏、補綴、接着歯学および開業医の立場から坪田氏がそれぞれ登壇。今後の歯内療法の領域が正しく評価されるためには、ガイドラインの作成と各歯科領域間の横のつながりを強化し、国民、厚労省にアピールしていくことが必須との意見で一致した。