2015年10月4日掲載
約400名の歯科衛生士が参加し大盛況となる
第9回モリタデンタルハイジニストフォーラム2015 in東京 開催
はじめに、山岸弘子氏(NHK学園講師)が「患者さんを幸せにする話し方」と題して、患者の心をつかむ話し方、心配り、表情、声の出し方などについて講演。患者さんに「あなたに診てもらいたい」と言われる医療者になるためのノウハウを凝縮して伝えた。
次に、TBIをテーマに歯科衛生士の美濃川久美子氏(かるがも歯科・矯正歯科)と沢口由美子氏(フリーランス)が登壇。美濃川氏は、12歳臼歯のう蝕罹患率が日本一少ない新潟県のフッ化物応用の現状と、小児へのフッ化物配合歯磨剤の勧め方を述べた。続く沢口氏は、指導を聞き入れてもらいづらいことの多い「親世代」の患者の興味を引き、ブラッシング指導を成功させるための話し方や説明の仕方を紹介した。
昼休憩をはさみ、三上 格氏(北海道開業)が登壇。「読影から始まる歯周治療」と題して、「読影力」と「力と破壊のサイン」を見る目を養う大切さについて解説した。特に読影力については、エックス線写真とプロービングデプスから患部を的確に見抜くコツを、映像資料をもとに詳述した。
そして最後に、柏井伸子氏(歯科衛生士、有限会社ハグクリエイション)が歯科医院に求められる感染管理について講演し、洗浄・消毒にありがちな誤解や、正しく無駄のない滅菌方法について語った。
上記のメイン講演以外にも、知覚過敏への対応、臼歯部SRP、スケーリング・テクニックなどのワンポイントセミナーや、実際に触って試せる体験ブースが設けられており、歯科衛生士が楽しく学び、楽しく働ける工夫が凝らされていた。