さる2月11日（木）、桑山ビル会議室（愛知県）において、第2回JSPP（全国小児歯科開業医会、丸山進一郎会長）ウィンターフォーラムが開催された。

　まず、会長の丸山進一郎氏（東京都開業）が開会の辞と会長挨拶を述べた。続いて、「小児の口腔機能発達の見方、考え方―保育から口腔機能の発達を考える―」（元開富士雄氏、神奈川県開業）と「口呼吸と口唇閉鎖―りっぷるくんの臨床」（齊藤一誠氏、新潟大准教授）の2題の講演が行われた。

　元開氏の講演では、子どもの口腔機能の発達と全身機能の発達との関係、またそれが育児や保育にどう関わっていくのかについて、さまざまな角度から述べられた。また、乳幼児の口腔を健全に育て、質の高い子どもを育てることが未来に繋がることであり、それが小児歯科医の仕事であるとした。

　続いての齊藤氏の講演では、近年、口腔領域に止まらずアレルギー疾患や免疫力の低下など、さまざまな問題との関連が示唆されている口呼吸に関して、JSPP会員の協力のもと行われた全国小児の口呼吸に関する実態調査の報告や昨年9月に発売された口唇閉鎖力測定器『りっぷるくん』の使用法および『りっぷるボタン』を用いたトレーニング法などが紹介された。

　講演の最後には、りっぷるくんを用いた口唇閉鎖力測定の実習が行われ、参加者は手順の説明を受けながら興味深げに実習を行っていた。

　どちらの講演でも、活発な質疑応答、意見交換が行われ、盛会裏に終了した。