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2016年2月28日

SIMPLANT Academy 2016開催

「Past and Future」をテーマとして盛大に

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 さる2月28日(日)、東京ドームホテル(東京都)において、SIMPLANT Academy2016(デンツプライ三金株式会社主催)が「Past and Future」をテーマに、約550名の参加者を集めて開催された。

 まず、オープニングアドレスとして井汲憲治氏(群馬県開業)が登壇し、25年前に誕生したガイデッドサージェリーの草創期から現在に至るまでの歴史を、当時の症例を供覧しながら解説した。

 その後、午前最初のセッション「安全なインプラント治療のために」では髙橋 哲氏(東北大大学院教授)をモデレーターとして、月岡庸之氏(東京都開業)、石川知弘氏(静岡県開業)が講演を行った。月岡氏は術中に動脈性出血が起こってしまった症例を通して、CTで脈管を認識することの重要性を解剖学的に解説した。石川氏は月岡氏の話を踏まえながら、二次元のX線画像、CT画像から正しい情報を読み取るためのポイントについて自己のトラブル症例を交えて解説した。

 次のセッション「ガイデッドサージェリー導入の必要性」では馬場俊輔氏(大歯大教授)をモデレーターとして、椎貝達夫氏(東京都開業)、松下至宏氏(愛知県開業)が講演を行った。椎貝氏は、ガイデッドサージェリーはインプラント埋入の正確性、安全性の手助けになるとしながらも、その設計と使用はあくまで術者にゆだねられることを強調し、注意すべき点について解説。松下氏はガイドを使用することで得られる、術後疼痛の減少や治療期間の短縮などのメリットをもとにしたコンサルテーションなどについて解説した。

 セッション「日常臨床への応用」では城戸寛史氏(福歯大教授)をモデレーターとして、瀧野裕行氏(京都府開業)、伊藤雄策氏(大阪府開業)が講演を行った。瀧野氏はガイデッドサージェリーを使用した基本的な症例を支持タイプごとに解説し、それぞれのガイドを応用する際に実際にかかる費用にまで踏み込んで紹介した。伊藤氏はガイドを用いることで得られる利点を紹介しながらも、患者の開口量やインプラント埋入位置にともなうトラブル例について解説した。

 最後のセッション「ガイデッドサージェリーを応用した補綴物の製作」では寺西邦彦氏(東京都開業)をモデレーターとして、梅原一浩氏(青森県開業)、田中譲治氏(千葉県開業)が講演。梅原氏はCTデータ模型スキャンデータを重ね合わせたデータが、術前診査、シミュレーション、コンサルテーションなどにおいてどのように活用されるのかを詳説した。田中氏はガイデッドサージェリーを用いた前歯部の抜歯後即時埋入で、歯間乳頭の維持、治療期間の短縮などの効果的な結果が得られていることを自身の症例をとおして紹介した。