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2016年3月6日

第33回公衆歯科衛生研究会(ネコの会)開催

歯科内外を問わず220名の多職種が参集し、過去最大規模に

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 さる3月6日(日)、兵庫県中央労働センター(兵庫県)において、第33回公衆歯科衛生研究会(ネコの会)が「めざせ! プレゼンの達人」をテーマに開催された。

 本会は、地域歯科保健活動に従事している歯科医療者をはじめ、医師や栄養士、養護教諭、保育士、教師などの多職種による情報交換の場として活動が続けられている。年々参加希望者が増えており、今回は過去最大規模となる220名もの多職種が参集したうえに、キャンセル待ちが発生する事態となった。当日は、これまで自分が受けた中でもっともすばらしかった授業について発表し合うグループワークに始まり、特別講演、教育講演、ミニ講演など盛りだくさんの内容で進行した。

 特別講演1「福井県立恐竜博物館の魅力と不思議?」では、講師に寺田和雄氏(福井県立恐竜博物館主任研究員)が招聘された。同博物館は、国内の博物館で唯一入場者数が右肩上がりということで、毎年家族連れを中心に多くの観光客が訪れている。今回は、サブタイトルにも入れられていた「なぜ博物館のエスカレーターが下に向かって降りていくか?」に対する回答を含め、入場者の興味・関心を惹きつけるために、寺田氏らスタッフが工夫しているさまざまなポイントについて多数紹介された。

 特別講演2では、中嶋洋子氏(「アトリエ太陽の子」主宰代表)が「絵画を通じた東北支援活動 命の一本桜プロジェクト」と題して講演。氏は、神戸市で絵画教室を開催しているが、阪神・淡路大震災で被災し、教え子を2人亡くしたとのこと。それを機に、被災と復興を経験してきた神戸の人間だからこそ、同じような境遇の人々を少しでも元気にしたいと精力的に活動してきている。今回は、東日本大震災発生後に、兵庫県内の小中学校の子どもたちに桜の絵を描いてもらい、それを被災地に届けたエピソードなどを紹介。中嶋氏の熱い想いに、多くの参加者が涙を流した。