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2016年5月19日

平成28年度 第59回春季日本歯周病学会学術大会開催

メインテーマに「歯周病治療の洗練と革新―未来への架け橋―」

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 さる5月19日(木)から21日(土)の3日間、かごしま県民交流センター・宝山ホール(鹿児島県)において、平成28年度 第59回春季日本歯周病学会学術大会(野口和行大会長、和泉雄一理事長)が「歯周病治療の洗練と革新―未来への架け橋―」をメインテーマに掲げて盛大に開催された。

 初日は各種委員会、理事会、理事懇親会などの催しが行われ、学術大会は20日、21日の2日間。国際セッション口演、シンポジウム3題、特別講演2題、一般演題口演、学会学術賞受賞記念講演、ランチョンセミナー7題、一般演題ポスター発表、倫理委員会企画講演、特別教育講演、認定医・専門医教育講演、歯科衛生士口演、歯科衛生士シンポジウム、歯科衛生士教育講演、市民公開講座、臨床(認定医・専門医)ポスター/歯科衛生士症例ポスター発表など、多くの催しが行われた。

 特別講演、シンポジウムの演題には、矯正、根面被覆、光線力学療法、再生療法、インプラントが取り上げられ、歯周治療の現在のトピックが網羅されたものとなった。とくに注目をあつめた特別講演II「Clinical Concept and New Development for Treatment of Soft Tissue Defects at Teeth and Dental Implants」では、Prof. Anton Sculean(スイス・ベルン大)を招聘し、歯肉退縮やインプラント周囲に対するさまざま根面被覆術が披露された。シンポジウムI「抗菌的光線力学療法は歯周病に有効か?」(座長:和泉雄一医歯大教授、シンポジスト:守本祐司氏・防衛医大准教授、青木 章氏・医歯大講師、辰巳順一氏・明海大准教授)では、今話題の光線力学療法が取り上げられた。以前はレーザーとして臨床応用されてきたものが、今は「光」としてとらえられ、歯周治療の領域ではその殺菌作用が注目されている。レーザーと同様に基礎的研究が遅れており、作用機序は明らかになっていない部分が多いとしながらも、「光」の今後の臨床応用に期待をもたせるものとなった。