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2007年12月11日

第4回医歯大シンポジウム開催

歯科器材の早期臨床導入に向け、問題点など議論される

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 さる12月11日(火)、医歯大(鈴木章夫学長)にて第4回歯科器材・薬剤開発センターシンポジウム(医歯大 歯科器材・薬剤開発センター主催)が「歯科器材の開発・改良における諸問題と薬事法―歯科器材の早期臨床導入と開発推進のための臨産学官の集い―」をテーマに開催された。
 まず、田上順次氏(医歯大歯科器材・薬剤開発センター長)が「歯科医療の手技・コストに見合う、歯科器材の開発・改良の必要性」と題するテーマで講演を行った。田上氏は、「歯科医療は多品目少量生産であり、1年に1回しか出荷しないものもあるが、歯科にとっては必要なものもある」と医療機器・材料への依存度が高いことを説明し、なかでもカリソルブ(Carisolv)の承認に8年もの時間を要したことに触れ、歯科医療機器の早期臨床導入に向けた臨産学の連携の強化を訴えた。
 引き続き、ディスカッション「歯科器材の諸問題と薬事法」が行われた。ディスカッションの司会を務めた園田秀一氏(医歯大歯科器材・薬剤開発副センター長)は、申請に関連する時間と費用の問題について述べ、「新薬事法になって、申請関連費用の負担が増加している。審査手数料についても、承認基準の有無によっても審査期間や費用に差が生じているため、申請費用の面からみても承認基準の作成が急務ではないか」と説明した。
 その後、会場からは「承認時間や審査期間の迅速化」に対する質問も出され、シンポジストとして出席した俵木登美子氏(厚労省医薬食品局審査管理課医療機器審査管理室室長)は、「歯科においても申請品目数が多い分野については、業界と審査官の間で定期意見交換会や各種説明会を行うことが、審査の迅速化に有益となるのではないか」と述べた。