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2016年7月23日

第37回日本歯内療法学会学術大会、盛大に開催

テーマに「社会から求められる歯内療法―クラシカルとコンテンポラリーの調和―」

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 さる7月23日(土)、24日(日)の両日、ウインクあいち(愛知県)において、第37回日本歯内療法学会学術大会(中田和彦大会長、五十嵐 勝理事長)が約650名の参加者を集めて盛大に開催された。

 「社会から求められる歯内療法―クラシカルとコンテンポラリーの調和―」をテーマに掲げ、一般講演、特別講演5題、ランチョンセミナー、毎年好評のテーブルクリニック14題、一昨年の『the Quintessence』の連載を彷彿とさせたデンツプライ賞受賞講演「垂直性歯根破折の原因に関する研究」(吉岡隆知氏、東京都開業)、硬組織誘導能が高いため、歯科領域では一番臨床応用が高いとされるヒト歯髄幹細胞を用いた再生療法の今後の課題と展望がディスカッションされたシンポジウム「歯内療法領域における再生医療」(庵原耕一郎氏、国立長寿医療研究センター/本田雅規氏、愛院大教授/飛田護邦氏、独立行政法人医薬品医療機器総合機構)、ポスター討論、企業展示等が行われた。

 とくに、特別講演「治癒の病理―再生歯内療法の可能性―」(下野正基氏、東歯大名誉教授)では、本大会最大の聴衆を集めた催しとなり、大ホールがほぼ満杯になった。現在の歯内療法の最大のトピックはrevascularizationなのかもしれない。Journal of Endodonticsの昨年の引用数のトップ10のうち7編がrevascularization関連の論文であったという。また、下野氏自身も『the Quintessence』2016年7月号にrevascularizationについての論文が掲載されており、それに則ったかたちで病理の立場からrevascularization=再生ではなく、修復であること、根管内の無菌化のための留意点などが解説された。