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2016年11月6日

2016年度 東京SJCD第2回例会開催

大阪SJCDの伊藤雄策氏、米国開業の後藤吉啓氏らを招き、好評を博す

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 さる11月6日(日)、都市センターホテル(東京都)において、2016年度 東京SJCD(Society of Japan Clinical Dentistry)第2回例会(原田和彦会長)が開催された。

 インサービストレーニングとして伊藤雄策氏(大阪府開業)による「Immediate implant placement into extraction sites」、後藤吉啓氏(米国開業)による「残された歯質の修復」、またケースプレゼンテーションとして山口文誉氏(神奈川県開業)による「広汎型侵襲性歯周炎患者におけるインプラント治療」の計3題が講演された。

 原田会長(東京都開業)の挨拶の後、まず伊藤氏が登壇した。多数の文献を引用し、抜歯後即時埋入インプラント治療の臨床判断となる唇側骨欠損程度による分類や上顎前歯部の即時プロビジョナライゼーションの勘どころを紹介し、好評を博した。

 続く後藤氏は、根管治療後に残された歯質の修復について講演し、フェルールの高さとボンディングの範囲がクラウンの動揺に対して有意に影響を与えることなどを文献および自身の研究から明らかにした。講演中でも聴講者と意見交換をして議論を深める氏のスタイルに、会場はおおいに盛り上がった。

 最後に、山口氏は歯周疾患の既往がインプラントの長期生存におけるリスクファクターであることに着目し、そこから一歩掘り下げて広汎型侵襲性歯周炎患者へのインプラント治療症例を発表した。慢性歯周病患者と侵襲性歯周炎患者の見極め方など、多くの質問が会場から発せられ、注目度の高さをうかがわせた。

 第3回例会は、きたる2017年3月5日に同会場で行われる予定である。