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2018年8月19日

第7回NDCミーティング開催

瀧野裕行氏と各スタディグループから若手10名が講演

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 さる8月19日(日)、八重洲博多ビル(福岡県)において、第7回NDC(new dawn dentist conference、発起人:吉松繁人氏・福岡県開業)ミーティングが開催された。本会は、九州を中心とする各地のスタディグループが交流し、次世代を担う歯科医師が症例発表などを通してディスカッションや情報交換を行うことを目的に設立された。今回は10団体がそれぞれ発表者を立て、参加者104名を集めて盛会となった。

 まず、瀧野裕行氏(京都府開業)が登壇し「医院力アップにつながる最新歯周治療 A to Z」のタイトルで基調講演を行った。まず自身の経歴に触れ、勤務医時代および開業当時の苦労話など、氏が普段の講演ではしないような、はっきりと若手を意識した内容のプレゼンを展開した。後半は自身の症例を供覧し、結合組織の採取部位の使い分けやリグロス®を用いた根面被覆の動画を示した。中でも院内スタッフとのコミュニケーションの取り方に関するポイントをまとめたスライドを提示すると、会場のいたるところからカメラのシャッター音が聞こえるなど、好評を博していた。

 その後は各グループを代表して気鋭の歯科医師10名による講演が行われた。以下に座長および演題および演者、所属団体を示す。

発表(1)~(4) 座長:樋口 惣氏(福岡県開業)
「重度酸蝕症患者の全顎補綴症例」(橋本謙二氏・大分県開業、ADSCO)
「補綴装置作成の為の注意点~技工サイドからの視点~」(坂田卓哉氏・ジョイセラミックス、示現会)
「う蝕の進行・状況に応じた診査と治療方法」(小林善郎氏・佐賀県開業、JUC)
「LOTを併用した前歯部コンポジットレジン修復」(椋 由理子氏・山口県開業、WDC)

発表(5)~(7) 座長:神田 亨氏(長崎県開業)
「歯内療法における難症例への取り組み」(松木良介氏・福岡県開業、北九州歯学研究会)
「初めて使用する義歯にテレスコープデンチャーで対応した症例」(片山建一氏・熊本県開業、KDM)
「頸部食道癌による喉頭全摘出術後患者に対する総義歯~フルバランスドオクルージョンとリンガライズドオクルージョンの比較~」(松谷康平氏・長崎県、二曳会)

発表(8)~(10) 座長:有川公志郎氏(鹿児島県開業)
「My First Implant Case For Young Patient In Aesthetic Area~若年者における審美領域インプラント治療~」(沖田 順氏・山口県開業、日本臨床歯科医学会福岡支部)
「臼歯部の咬合崩壊に対し、インプラントとMTMにて改善した一症例」(森野 茂氏・熊本県開業、FPK)
「多数歯欠損に対して咬合再構成を行った一症例」(土井守雄氏・大阪府開業、FTA)

 3~4演題ごとにディスカッションが設けられ、会場や座長から積極的に質問が発せられた。時には異なる考え方をもつスタディグループが一堂に会し、議論を深め切磋琢磨する場としての役割も担うNDC。次回の第8回ミーティングは、きたる2019年8月18日(日)に開催される予定である。