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2019年2月17日

日本臨床歯科医学会東京支部、2018年度第2回ステップアップミーティングを開催

全国各地より144名が参集し盛会となる

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 さる2月17日(日)、お茶の水ソラシティ カンファレンスセンター(東京都)において、日本臨床歯科医学会東京支部(原田和彦会長)による2018年度第2回ステップアップミーティングが開催され、144名が参集した。

 午前には、「歯周病治療」のテーマのもと「プレセッション」が行われた。「プレセッション」とは、午後に会員発表を行う演者らが提示する症例の初診時口腔内写真、デンタルX線写真、パノラマX線写真のみを最初に提示し、その後、歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士の混合グループをつくり、各グループのなかでそれぞれの専門分野から症例検討を行うという試みである。グループ内では活発な質疑応答が行われ、おおいに盛り上がりをみせた。

 午後には、会員発表が行われた。まず、吉田茂治氏(埼玉県開業)の座長のもと、小西浩介氏(東京都勤務)により「顎関節症を伴う欠損歯列症例に対してテレスコープ義歯を用いた咬合再構成」と題して講演が行われ、咀嚼障害および顎機能障害を訴えた患者にテレスコープ義歯を用いた症例を発表した。つづいて、綿引淳一氏(東京都開業)の座長のもと、田治米元信氏(大阪府開業)より「歯周治療を長期に安定させる為に大切な要因を考える」と題して講演が行われ、位相差顕微鏡を用いた田治米氏独自の歯周病の検査・診断方法を紹介。最後に、河合竜志氏(茨城県開業)の座長のもと、中村茂人氏(東京都開業)より「全顎的な歯周炎(Stage 4・Grade C)を伴う包括的治療の一症例」と題して講演が行われ、術後口腔内写真をみた聴衆からは大きな拍手があがった。

 最後に、山口文誉氏(神奈川県開業)より「歯周組織再生療法の成功に繋がるマイクロスコープを使用したFlap design」と題する教育講演が行われ、マイクロスコープの登場によるFlap designの変化や骨欠損の形態からどのような切開が有効であり、それが歯周組織再生療法の予後にどのような影響を与えるのかについて、詳しい解説がなされた。

 午前、午後ともに多くの若い歯科医師、歯科技工士、歯科衛生士が参加した本会の今後のさらなる発展を期待したい。