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2019年4月14日

JACD主催出版記念講演会「GPのための歯周治療と矯正治療」開催

会員2名による書籍出版を祝って

 さる4月14日(日)、小倉歯科医師会館(福岡県)において、JACD(筒井照子主宰、樋口琢善会長)による出版記念講演会「GPのための歯周治療と矯正治療」が開催され、約60名の会員らが参加した。

 本講演は、『イラストレイテッド 歯周外科ベーシックテクニック もっと上達したい人のためのポイント解説』『必ず上達 矯正臨床 日常臨床のための全顎矯正入門』(いずれも小社刊)の出版を記念して行われたもので、各書の著者として樋口琢善氏、中島稔博氏(ともに福岡県開業)が登壇し、原稿執筆や本ができあがるまでのエピソードを交えつつ、それぞれの書籍のテーマに沿って、明日の臨床に生かせる手技をわかりやすく解説した。

 まず樋口氏が、「歯周外科ベーシックテクニック ポイント解説 可能な限り歯を残す歯科治療と、高い手術成功率を得るために」と題して登壇した。「観血処置である歯周外科は、患者にも術者にも負担が大きく敬遠されることがあるが、理論に裏付けされた術式と技術、明確な目的をもって行えば、歯の延命、審美性、機能性の長期的予後が期待できる有効性・有益性の高い処置である」とし、「歯周外科を的確に行い、予測どおりに治癒が実現するには、1つの切開、1針の縫合に至るまでの基本的な技術を確実に身に着けることが重要である」と、基本的な歯周外科における切開、離断、骨面・根面のデブライドメント、ルートプレーニング、縫合の手技について、ポイントを押さえながら明解に説明した。

 また後半の中島氏は、「矯正治療の臨床活用とその留意点 矯正治療の経験をもとに」と題して登壇した。口腔全体の問題や干渉を複合的に修正・解決することのできる全顎的矯正歯科治療がより有益であるとし、診査資料、診査項目、不正咬合や顔面形態の分類等の基本を説明したあと、症例を交えながらエッジワイズ法による矯正歯科治療について説明した。矯正装置の仕組みや機械的な力のはたらき方、器具の種類と用い方など、矯正歯科で臨床経験を積んだことのない一般歯科医も、一手一手が理解できる解説に、聴衆は聞き入っていた。中島氏は「矯正歯科治療の需要は増しており、歯の保存にも活用できるため臨床的意義は大きい。装置の力のはたらき方とそれに対する歯の動きを理解できていれば、一般歯科医でも十分取り組むことができる」と締めくくった。

 講演後は花束贈呈や懇親会も開催され、祝福の言葉があふれるなごやかなムードのうちに閉会となった。