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2019年6月16日

東京医科歯科大学同窓会学術部主催研修会開催

歯科衛生士が担う歯周基本治療の最前線―院長も納得 「SRPの要点と限界」―をテーマに

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 さる6月16日(日)、東京医科歯科大学7号館(東京都)において、東京医科歯科大学同窓会学術部主催の研修会「歯科衛生士が担う歯周基本治療の最前線―院長も納得 『SRPの要点と限界』―」が開催され、30人が参加した。

 日本歯科衛生士会特別研修指定コース、日本歯周病学会認定歯科衛生士コースにも指定されている本研修会は、開講以来13年を迎え、毎回満員となっている人気コースである。

 本研修会は、木下淳博氏(医歯大教授)による豊富な知識と臨床・教育経験、エビデンスに裏付けされた講義と、10人ものインストラクターに教示・補助してもらえるマネキン実習の2部で構成されている。

 歯肉縁下に対するSRPの経験が浅い歯科衛生士でも、自信をもって「この部位はSRPで治癒します」「この部位はSRPでは治癒しません」と言えるようになってもらうためのコースということであるが、まずは木下氏によって、「SRPとは何をやっているのか」「SRPの要点と限界」「シャープニングとは何をやっているのか」「歯周外科処置前のチェック事項、落とし穴」が明解に語られた。

 また、木下氏は教育メディア開発学分野で教鞭をとっていることから、スライドやアニメーションを用いた講義に加え、スマートフォンやタブレットを用いるクリッカー(授業中に講師に学生が匿名で質問したり、アンケートをとったりすることができるeラーニングサービス)をとおして受講生の理解度や反応をリアルタイムにグラフ表示しながら把握、受講生からの発言や質問も共有し、その場で答えていく参加型授業、双方向講義を展開した。

 講義の次に行われた実習では、各人に用意された歯種別に撮影されたSRPの映像教材もあわせて用いつつ、講義で得た知識をもとにシャープニングとSRP、ポジショニングに取り組む受講生に、きめ細やかなケアがなされた。

 1日たっぷり、臨床にすぐ役立つ講義受講と実習を経た受講生らは、「たいへん役に立った」という大満足の評価をクリッカーに投じていた。