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2019年8月21日

日歯、「2040年を見据えた歯科ビジョン第2回検討会」を開催

国民向けの情報発信など、積極的な議論が展開される

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 さる8月21日(水)、歯科医師会館において、日本歯科医師会(以下、日歯、堀 憲郎会長)による「2040年を見据えた歯科ビジョン第2回検討会」が開催された。本検討会は、外部委員22名を含めた34名の委員で構成。第2回となる今回は堀会長による座長のもと、本格的な協議がスタートした。

 テーマ1「情報発信(国民啓発と多職種との情報共有)について」では、鈴木邦彦氏(医療法人博仁会理事長、公益社団法人日本医師会前常任理事)が「深化する地域包括ケアシステムと医師会・かかりつけ医の対応」と題して講演。氏は、社会全体が実現すべき目標を「地域共生社会」、その社会を実現するための手段として「地域包括ケアシステム」を挙げながら、その中でも特に社会へのアプローチに不可欠なかかりつけ医機能の重要性を強調した。講演後には、外部委員から情報発信の方法について「国民向けと専門家向けの2本立てが必要」など、具体的な意見も出された。

 引き続き、テーマ2「口腔機能低下とオーラルフレイルについて」では、佐藤 保氏(日歯副会長)が資料をもとに、オーラルフレイルの概要や歯科からのアプローチなどを解説。その後、外部委員からは多職種連携の推進や健診制度などの仕組みづくり、国民に伝わりやすいキャッチコピーといった多くの発言がなされ、積極的な議論が展開された。

 なお、第3回はきたる10月23日(水)に開催される予定であり、次回の会合を経て年度内にビジョンが取りまとめられるとのこと。以下に出席した外部委員を示す(50音順、敬称略)。

浅井愼平(写真家)
荒井保明(国立研究開発法人国立がん研究センター理事長特任補佐)
大塚清一郎(元駐スウェーデン特命全権大使)
岡野知道(ライオン株式会社執行役員生産技術研究本部長)
唐澤 剛(元厚生労働省保険局長)
小松 浩(株式会社毎日新聞社主筆)
迫 和子(公益社団法人日本栄養士会専務理事)
庄子育子(株式会社日経BP、日経BP総合研究所主任研究員兼Beyond Healthエディター)
白川修二(健康保険組合連合会顧問)
杉岡範明(公益社団法人日本歯科技工士会会長)
鈴木邦彦(医療法人博仁会理事長、公益社団法人日本医師会前常任理事)
住友雅人(日本歯科医学会会長)
武井典子(公益社団法人日本歯科衛生士会会長)
丹沢秀樹(千葉大大学院医学研究院口腔科学教授)
鳥山佳則(東歯大歯科医療管理学教授)
佐久間徹郎〔代〕(株式会社ジーシー専務取締役)
関 泰章〔代〕(損害保険ジャパン日本興亜株式会社医療福祉開発部長)
長谷川穂積(元ボクシング世界3階級王者)
吉岡貴司(サンスター株式会社代表取締役)