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トピックス


2008年11月2日

API-Japan 4th Annual Meeting 2008

「A Critical Review of Contemporary Treatment」をテーマに開催

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 さる11月2日(日)、大阪歯科大学附属病院(大阪府)にて、API-Japan(牧草一人主宰) の4th Annual Meeting 2008が「Critical Review for Contemporary Treatment」をテーマに開催された。
 まず、牧草一人氏(京都府開業)がテーマと同題の基調講演を行った。現在の歯科医療は先人たちが築き上げてきた知識と技術の上に成り立っており、氾濫する情報に流されるのではなく、基本に立ち返り、思慮深さと勇気をもって臨床を行うべきであるとした。
 つづいて、白石和仁氏(福岡県開業)が「Experience & Evidence Based Periodontal Surgery―先人に習った技術を活かす―」と題して講演。「歯を残すこと」が歯科医師の仕事であり、適応症の範囲は術者のスキルによって変わるため、あらゆる状況に対処できるように多くの治療オプションをもつことが重要であると述べた。
 寺本昌司氏(大阪府開業)は、「A Critical Review of my Implant Treatment」と題し、インプラント治療を始めて20年になる氏が、インプラント治療の歴史と自身の臨床を振り返った。生体の原理原則に則った確実な外科基本手技、既存骨に支持された適正な埋入ポジションといったインプラント治療の原点に立ち返るべきであると結論した。
 最後に、大村祐進氏(山口県開業)が登壇し、「審美補綴における歯周組織のマネージメント」と題して講演。審美補綴の実現には、補綴物と歯周組織の調和が重要であるとしたうえで、矯正的挺出や歯冠長延長術といった補綴前処置や、ブラックトライアングルへの対処法などを症例とともに詳細に解説した。
 歯科界の最先端を走る4演者がそろって「基本を見つめ直そう」と強く訴えてことが印象的であった。