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2020年6月6日

一ノ塾、オンライン特別企画が開催される

約200名が視聴し盛況となる

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 さる6月6日(土)、オンラインミーティングプログラムのZoom上において一ノ塾オンライン特別企画「症例相談から学ぶインプラント治療~若手ドクターの疑問に巨匠が答える~」が開催され、約200名が視聴した。
 
 一ノ塾の塾頭である丸尾勝一郎氏(東京都開業)が司会を務め、相談者の上妻 渉氏、田村夏帆氏(ともに医歯大)がケースプレゼンテーション後に臨床上の疑問を提示し、塾長の高橋恭久氏とスペシャルゲストの小宮山彌太郎氏(ともに東京都開業)が回答するという流れでオンラインミーティングは進行した。

 上妻氏は下顎6番単独歯欠損において、欠損部位の近遠心的距離が13mmと通常よりも広かった症例を供覧し、上部構造の設計と、ティッシュレベルインプラントとボーンレベルインプラントの選択について疑問を挙げた。小宮山氏は、上部構造は転覆力を最小にすべくカンチレバー幅を小さくした設計を提案し、丸尾氏は軟組織退縮が生じても審美的な問題を生じない臼歯部ならば、生物学的に感染に強いティッシュレベルインプラントを用いるが、対合歯との距離が必要になるので埋入計画を立てる際に注意が必要であると回答した。

 次いで田村氏が上顎洞底挙上術を行った症例を供覧し、サイナスリフトとソケットリフトをどのような基準で選択したら良いのかと疑問を投げかけた。高橋氏はさまざまな文献を示し、現在の上顎洞底挙上術における術式選択の選択基準についての知識を整理した。

 質疑応答では視聴者からも多くの質問が寄せられ、回答者はすべての質問にていねいに答えていき、会は30分延長となるほど盛況となった。一ノ塾のオンラインミーティングは今後も2か月に1度の開催を計画しており、次回はきたる8月1日(土)に行われる予定である。