さる8月27日（木）、Doctorbook academy（歯科界のオピニオンリーダーの知見を共有するオンラインプラットフォーム）において、「真夏のスキルアップセミナー 歯周治療×リグロス^® 第2回（応用編1）」（科研製薬株式会社、株式会社Doctorbook共催）が水上哲也氏（福岡県開業）および金崎伸幸氏（愛媛県開業）を講師に迎えオンラインにて開催された。

　まず、座長の水上氏が「リグロスの特性を活かした再生療法」と題し基調講演を行った。日本では平均寿命と健康寿命との乖離が課題となっているなか、歯の本数が多いと生存年数が長いことが報告されていることから、歯の保存が重要であり、そのための再生療法の可能性について触れた。その後、リグロスの臨床的特性として、1）弁の閉鎖が確実、2）早い骨再生の2つを挙げ、実際の症例とともに使用実感についてまとめた。

　つづいて、金崎氏が「リグロスを使った簡易な歯周組織再生療法の術式と有用性」と題して講演。2017年からリグロスを使用しはじめたという氏は、2020年7月までに150名以上の患者に対して使用し、良好な結果が得られていると紹介。リグロスを用いた多数の症例を供覧するなかで、再生療法をなるべく簡単に短時間で行うことできるという、超音波を活用した手術（ソニックサージェリー）についても解説した。

　聴講者からは水上氏、金崎氏に対して多くの質問が寄せられ、その１つひとつに対して両氏はていねいに回答していた。なお、本セミナー第3回（応用編2）は、きたる9月15日（火）、齋藤淳氏（東歯大教授）、吉成伸夫氏（松歯大教授）を講師に迎え開催予定。