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2021年8月1日

第4回歯周基本治療研究会がオンラインで開催

基礎から臨床まで、歯周基本治療について研鑽を深める一日に

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 さる8月1日(日)、第4回歯周基本治療研究会(若林健史会長)が終日オンラインで開催された。本会によるオンラインセミナーは今回が第2弾となり、午前(基礎)と午後(臨床)の2部構成で行われた。

 午前の部では、橋本貞充氏(東歯大生物学研究室教授)が招聘され、「今さら聞けない歯周組織~みかたを変えれば臨床が変わる~」と題して講演が行われた。氏は、口腔粘膜に覆われている歯や歯周組織の構造がどうなっているのか、その中に存在する細胞で何が起きているのか、どのようなはたらきがあるのかについて、実際に歯牙や歯周組織を標本にした貴重な資料とともに詳説。参加者にとって、学生時代に学んだ基礎の知識が、現在実際に携わっている臨床と直接結びつくような内容で、多くの関心を集めた。

 午後の部は、「歯周基本治療をはじめてみよう!~初診からカウンセリングまで~」をテーマに企画された。患者を健康に導くためには、メインテナンス・SPTの継続が必須であり、そこに至るまでの歯周基本治療が不可欠であることは言うまでもないが、そのためには初診時の問診や検査、カウンセリングが非常に重要なステップとなる。そこで今回は、若林氏と熊谷靖司氏(ともに東京都開業)が自院における患者とのやり取りを記録した動画を提示しながら、術者がおさえておくべきポイントや伝え方などをそれぞれ披露した。

 講演終了後には、塩浦有紀氏(歯科衛生士、熊谷歯科医院)による進行で、演者らに加えて、小林明子氏(歯科衛生士、小林歯科医院)、児玉加代子氏(歯科衛生士、若林歯科医院)を交えて質疑応答・ディスカッションが行われるなど、終始活況を呈した。

 なお、次回の第5回歯周基本治療研究会はきたる2022年2月20日(日)に開催される予定。