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2021年10月19日

科研製薬株式会社、11月8日「いい歯の日」歯周病 最新治療プレスセミナーを開催

「専門医が解説!歯周病対策法と世界初!失った歯ぐき・骨を再生させる最新治療薬とは」をテーマに村上伸也氏が解説

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 さる10月19日(火)、「11月8日『いい歯の日』歯周病 最新治療プレスセミナー」(科研製薬株式会社主催)が開催され、村上伸也氏(阪大大学院歯学研究科歯周病分子病態学)が登壇。「生涯、自分の歯で過ごすために――人生100年時代の歯周病対策」と題して、歯周病の予防ケア法、歯周組織を再生させる最新治療薬、などのトピックについて新聞社・一般雑誌社向けに解説した。

 村上氏は、中高年層で歯周病による歯の喪失が急増する原因について、「歯周病には、バクテリアの感染に加え、口の生活習慣病である側面があるためなので、歯周病の予防は中高年になる前から対応することが重要」と述べた。また、歯周病の発症・進行を修飾・促進する因子に細菌因子・宿主因子・環境因子を挙げ、「歯みがきで取り除ける細菌因子、生活習慣・喫煙・ストレスといった環境因子は、変えることができるので、ぜひ変えてほしい」と述べた。

 歯周基本治療で原因を除去すると、炎症がなくなって歯周病の進行が止まるが、歯周組織は元どおりにならないことを指摘。その際には、「リグロスなどを用いた歯周組織再生療法を行うことで、歯周組織を取り戻す治療ができる」と述べた。

 トークセッションでは、「歯周病 意識調査」(インターネット調査、500名)でコロナ禍での歯科医院への受診を現在も半数以上の人がためらい、「ためらう・少しためらう」と回答した人の約3人に1人が口の状態の悪化を感じ、歯周病のリスクが10代から高くなると正しく理解している人はわずか1割ということが明らかになったことなどが述べられた。