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2022年1月23日

歯科衛生士スタディグループ奥山会、ハイブリッド方式にて開催

歯科医師と歯科衛生士による予防歯科医療について熱く語り合う一日に

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 さる1月23日(日)、第4回歯科衛生士スタディグループ奥山会(奥山洋実主宰)がKDX東新宿ビル(東京都)とWeb配信のハイブリッド方式にて「ずっと一緒に予防歯科医療をしよう!」をテーマに開催された。昨年に引き続きオンライン中心の開催となったものの、それでも当日は本会としては過去最高となる約210名が参集した。

 午前の部では、歯科医師3名によるプレゼンが行われた。田渕康允氏(神奈川県開業)、河内洋順氏(愛知県開業)は、数年前から奥山氏による研修を自院で実施しているということで、それを機にみられた歯科衛生士の変化、医院の変化について提示。また、予防歯科医療を行うパートナーとして歯科衛生士に求めることや、歯科衛生士が研鑽を積み、長く勤務を続けられるように自院で行っている取り組みを多数披露した。

 田中正大氏(埼玉県開業)は、自身が所属する日本ヘルスケア歯科学会でも重きを置いている規格性のある資料採得、情報共有によるチーム医療の重要性について言及。そのうえで、開業以来30年近く歯科衛生士と試行錯誤を重ねながら患者とかかわり続けてきた経緯を示し、歯科衛生士だけでなく、若手歯科医師にとっても示唆に富む内容であった。

 午後の部では、奥山会に所属する歯科衛生士5名によって、以下の演題で症例発表が行われた。

「私が歯科衛生士として学び続ける理由」東恩納レイ氏(ブレーメン通りのたぶち歯科)
「永久就職のススメ~ずっと一緒に予防歯科医療していただけませんか?」高橋明日美氏(高橋歯科医院)
「人を診れる歯科衛生士をめざして」宮路彩花氏(吉武歯科医院)
「ここが私の活きる場所」平本 葵氏(吉武歯科医院)
「患者さんからの最高のプレゼント」柳 妙子氏(田中歯科クリニック)

 最初に発表した4名はいずれも歯科衛生士歴3~4年目ということで、歯科衛生士になってからの自身の苦悩について触れるとともに、奥山氏との出会いをきっかけに目指すべき目標が定まったこと、また特に印象深い患者について熱のこもった報告がなされた。一方、柳氏は、新卒から20年以上同じ歯科医院に勤務しているという立場から、長年かかわり続けている患者との印象的なエピソードについて紹介。発表の最後には、院長に向けた感謝の手紙もサプライズで読み上げられ、会場は感動の渦に包まれた。

 最後に、谷口威夫氏(長野県開業)、奥山氏による総括が行われ、閉会した。今回も、臨床に真摯に取り組む演者・参加者による熱気に終日包まれた会となった。