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2022年2月23日

(株)ハートミラー、第2回 インビザドクター特別講演会2022(後編)を開催

「デジタル歯列矯正治療を考える」をテーマに

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 さる2月23日(水)、第2回 インビザドクター特別講演会2022(株式会社ハートミラー主催)の後編(前編についてはこちら)がWeb配信にて開催された。

 今回行われたプログラムは以下のとおりで、歯科矯正学の知見とエビデンスに基づいた、アライナー矯正歯科臨床に役立てたい情報が共有された。

「Ⅰ期矯正治療の目的 診断と治療法について」嘉ノ海龍三氏(兵庫県開業)
「Ⅱ期矯正治療のゴールについて」友成 博氏(鶴見大歯学部歯科矯正学講座)
「アメリカ矯正⻭科卒後教育におけるデジタル矯正治療について マルチブラケットとデジタル矯正治療の共通点」出口 徹氏(オハイオ州立大矯正学講座)
「無⻭顎における個性正常咬合の作り方―患者の機能と審美の回復ポイント―」吉松繁人氏(福岡県開業)
「デジタル矯正治療で見落としやすい矯正治療のゴール インビザラインの特性を考慮した矯正治療」藤山光治氏(京都府開業)

 このうちインビザドクターの監修者でもある藤山氏の講演では、アライナーの製造元から送られてくる最初の治療計画をそのまま使えることはほぼゼロに近く、歯科医師の知識と技術、経験がその後の治療を左右することがまず強調され、アライナーを用いた治療に矯正歯科の専門知識が不可欠であることが示唆された。

 またタイトルにもあるアライナー矯正治療の治療計画において見落としやすい矯正歯科治療のゴールとして、「アライナー矯正治療の最終位置」「臼歯の遠心移動の限界点」「IPRの方法」「拡大量の限界点」「モニタリング方法」「最終位置のコンタクトポイント」を挙げた。そしてこれらのゴールを見誤らないための矯正歯科の基礎知識、アライナー矯正治療の原則、意図する治療が可能となる条件、アライナー矯正治療の成否を大きく左右する患者のモチベーションアップなどについて細やかに解説した。

 2日間にわたって開かれた本会は、アライナー矯正治療を知らない歯科医師にとっても、すでに手掛けている歯科医師にとっても、これから手掛けようとしている歯科医師にとっても、非常に有意義なものとなった。