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2022年3月20日

オステオロジー財団、OSTEOLOGY SYMPOSIUM JAPANを開催

約200名の参加者を集め盛況となる

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 さる3月20日(日)、浅草橋ヒューリックホール(東京都)とWeb配信のハイブリッド形式により、OSTEOLOGY SYMPOSIUM JAPAN「National Osteology Japan with Young Speaker Award―THE NEXT reGENERATION」(オステオロジー財団主催)が約200名(現地開場:70名、Web配信:130名)の参加者を集めて開催された。

 午前はさる2022年1月に退官した、元スイス・チューリッヒ大のChristoph Haemmerle氏が「インプラント治療における硬組織、軟組織欠損治療を成功に導く実用的コンセプト」のテーマで講演(ビデオ上映)。自身が提唱するヘンメルの分類をもとにGBRをはじめとする硬・軟組織の増生について語った。

 午後は「Bone Regeneration」、「Periodontal&Soft Tissue Regeneration」、「Oral Regeneration―Whole Treatment Approach」のトピックについて8名の演者と座長として船越栄次氏(福岡県開業)、中村社綱氏(熊本県開業)、齋藤 淳氏(東歯大教授)の3名が登壇した。

 なかでも「歯周組織再生療法の新手法―Pseudo Papilla Preservation Technique」と題して登壇した岩野義弘氏(東京都開業)は、いわゆるPPPTを提案したものとなった。最後臼歯遠心に斜め切開を入れ、擬似歯間乳頭をつくる手法で、マットレス縫合との併用で角化歯肉を獲得できるケースを供覧した。また、「『生体内』で導くTissue engineering~From in vitro to in situ tissue engineering~」と題して登壇した笹田雄也氏(福岡県開業)は、in vivoにこだわった講演で、足場として骨への低置換率のもの(Bio-Ossなど)、シグナリングとしてエムドゲインを推奨するなど、より確実な再生療法を提案した。

 2名の演者の他、6名の次世代を担う演者が登壇し盛況であった。レベルも高く、同じ趣の大会も増えそうで、質疑応答でも積極的な参加者の答弁も印象的なシンポジウムとなった。