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2022年4月27日

クインテッセンス出版株式会社、第21回WEBINARを開催

牛窪敏博氏が「保険のエンドを極める」のテーマでWeb講演

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 さる4月27日(水)、牛窪敏博氏(大阪府開業)によるWEBINAR #21「保険のエンドを極める」(クインテッセンス出版主催、北峯康充代表取締役社長)が開催された。本セミナーは『保険のエンドを極める 専門医が贈る GPのためのベーシックテクニック』の内容をベースに行われた。

 冒頭、牛窪氏は導入として臨床で注意すべき根管形態について、前歯、小臼歯、大臼歯に分けて説明。まず、前歯の根管治療を行うにあたり注意すべきポイントとして、治療を複雑にする要因となる歯内歯の有無を挙げ、X線写真を撮影し口腔内をよく観察するとともに、必要な際にはCBCTの撮影も行うことを強調した。次に、小臼歯については中心結節の有無について観察し、近遠心的に2根管に存在する場合には樋状根(C-Shape)を疑うことの重要性について述べた。また、大臼歯については文献を示しながらさまざまな根管パターンを紹介し、それぞれの根管形状に応じた対処方法を詳説した。

 続いて、NiTiファイルにおける根管治療とその注意点について説明が行われた。まず、根管形成の流れを6つの項目に分け、特に時間をかけるべき処置として、(1)アクセスキャビティー、(2)ストレートラインアクセス、(3)イニシャルネゴシエーションを挙げた。その後は症例写真や注目すべき箇所を供覧しながら、それぞれの手順ごとのポイントを解説し、根管形成の際には簡単なケースから練習することを推奨した。また、根管充填は1つの手法ですべての根管形態に対処することは不可能であるため、複数の手法を習得することを促した。

 その後は、器具の滅菌・洗浄について解説。器具の滅菌方法および洗浄手順や自医院の滅菌システムを示すとともに洗浄工程の見直しとプロトコールの遵守を呼びかけた。最後に保険診療を行ううえで関心度が高いと思われる臨床コストについて言及し、アポイント管理や器材コスト、時間当たりの売り上げの考え方についてふれた。

 講演後の質疑応答では、ファイルの選択基準についての質問に対して、自医院で使用しているファイルを紹介するとともに、メーカーやディーラーなどに相談し使用感やコストをふまえ試してみることを推奨した。

 なおWEBINAR #23は、きたる5月18日(水)、大月基弘氏(大阪府開業)を招聘し、「保険のペリオを極める」をテーマに開催予定である。また、WEBINAR #21「保険のエンドを極める」(牛窪敏博氏)およびWEBINAR #23「保険のペリオを極める」(大月基弘氏)の両セミナー受講者限定で、きたる6月1日(水)に開催されるWEBINAR #24「保険のエンド・ペリオを極める」(牛窪建介氏、牛窪敏博氏、大月基弘氏)の受講(無料)が可能となっている。詳細はこちらより。