2022年6月19日掲載
講師に兵庫医科大学教授・岸本裕充氏を招聘
大阪大学歯学部同窓会、第552回臨床談話会を開催

岸本氏は「人生100年時代のインプラント治療」「全身状態を把握するための情報収集」「周術期管理のポイント」の3部構成で講演。なかでも「周術期管理のポイント」では、骨吸収抑制薬関連顎骨壊死(MRONJ)の予防について詳説した。MRONJは2014年以降に疾患名自体が変化するなど随時情報が更新されている。「抜歯をできる限り避けること」や「抜歯時には休薬すること」などはすでに過去のものとして、「抜歯はMRONJの発症を促すのではなく、顕在化させるだけ」や「休薬によるMRONJ予防の有用性を示すエビデンスはない」などの最新の知見に基づきMRONJを解説した。
講演の最後には多数の質問が寄せられ、充実した臨床談話会となった。