2022年7月28日掲載

堀会長が山田 宏氏の当選に「歯科界にとって良好な結果が得られた」とコメント

日歯、定例会見をWeb配信にて開催

日歯、定例会見をWeb配信にて開催
 さる7月28日(木)、歯科医師会館において、日本歯科医師会(以下、日歯、堀 憲郎会長)による定例記者会見が、昨今の新型コロナウイルス第7波の影響を鑑みWeb配信にて開催された。

 冒頭の挨拶の中で堀会長は、第26回参議院議員通常選挙について言及。歯科界組織代表として山田 宏氏(参議院議員)が当選した結果に対し、「歯科界にとって良好な結果が得られた」と述べ、日本歯科医師連盟会員をはじめとする多くの歯科関係者に感謝の意を表した。なお、自民党が選挙に勝利したことで安定政権が続くとの認識を示し、「骨太の方針2022」に記載された内容が実行されることへ期待を寄せた。また、新型コロナウイルス第7波の感染拡大が起こっている現状をうけ、日歯では7月14日より「東京都のまん延防止等重点措置期間」に準じた対応に切り替えたことを報告。あわせて、資料をもとにあらためて診療室内の換気の重要性が強調された。その後は、国民皆歯科健診制度に関連する歯科大学における歯科健診にふれ、文部科学省に対し、課題は多いながらも制度化に向けて前向きな検討を要望したことが述べられた。

 次に、柳川忠廣副会長より、末松信介氏(文部科学大臣)に「令和5年度制度・予算に関する要望」を提出したことが報告された。柳川副会長は、特に重点的な要望事項として、1)学校教育下における歯科保健教育の充実、2)学校歯科健診情報の本人提供(PHR)の推進、3)児童生徒のスポーツ外傷の予防を目的とした、スポーツマウスガードの普及促進、4)歯学部・歯科大学における「診療参加型臨床実習」の充実――の4点を挙げたことを述べた。なかでもスポーツマウスガードの普及促進に言及し、学校教育下における外傷の17%が歯科にかかわる外傷との調査結果から、学校でのマウスガード装着の普及とスポーツ指導者にスポーツ歯科への見識を広げることの推進を求めた旨が説明された。

 最後に、瀬古口精良専務理事より「歯科医療機関に対する物価高騰への支援の拡充に関する要望」について報告が行われた。瀬古口専務理事は、後藤茂之氏(厚生労働大臣)および牧原秀樹氏(自由民主党 政務調査会 厚生労働部会)に対し、「昨今の物価上昇は広く社会に影響を及ぼしている。歯科医療機関は小規模で経営体力に乏しく、多くの歯科医療機関は国が定める公定価格による経営(保険診療)であることから、個々の経営努力で物価高騰に対処するのは困難である」との根拠のもと、支援要望を提出したことが説明された。

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