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2024年1月28日

即時荷重研究会、第6回講演会を開催

「上顎臼歯部インプラント治療~あなたはどう考える?~」をテーマに開催

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 さる1月28日(日)、浅草橋ヒューリックホール(東京都)において、即時荷重研究会 (有賀正治会長)による第6回講演会「上顎臼歯部インプラント治療~あなたはどう考える?~」が200名以上の参加者を集め開催された。即時荷重研究会は、即時荷重インプラントをはじめとした低侵襲な手法を用いることで「より患者に寄り添った治療を行う」ことを目的として発足した会である。

 会長の有賀氏(長野県開業)による開会の挨拶後、岩城正明氏(埼玉県開業)がイントロダクションとして世界のインプラントの市場について概説した。

 嶋田 淳氏(明海大)と岩城氏の座長のもと、最初の演者となる小林祐之氏(富山県開業)は、上顎臼歯部における各種インプラントの手法と変遷をテーマとして、骨膜下インプラント、側方アプローチ、歯槽頂アプローチ、傾斜埋入、All-on-4など、さまざまな治療法を紹介した。

 水口稔之氏(東京都開業)は、自身が開発したスリットリフトやコラーゲンボールテクニックなどの治療法を紹介した。

 高橋 哲氏(福島県勤務)は、上顎洞底挙上術を行う際に注意すべき上歯槽動脈の走行、上顎洞の形態、隔壁の有無などの解剖学的リスクファクターについて解説。そして、自身が開発に携わった骨補填材のボナークを上顎洞底挙上術に応用した症例を供覧し、その有用性を述べた。

 佐藤公則氏(医師、佐藤クリニック)は耳鼻咽喉科医として、上顎洞の合併症に関与する自然孔と中鼻道自然孔ルートに関する基礎的知識と、耳鼻咽喉科で標準的に行われている内視鏡を用いた上顎洞における合併症の手術を紹介した。

 菅井敏郎氏(東京都開業)は上顎洞底挙上術を行う前に、傾斜埋入やショートインプラントなどの低侵襲な治療法を検討し、上顎洞底挙上術を行う際には上顎洞の形態に基づいて難度を確認することが治療の成功につながるとして術前診断などについて述べた。

 最後の演者となる林 揚春氏(東京都開業)は、上顎洞底挙上術による侵襲・治療期間、費用などの患者負担をなくすことが患者利益につながるとして骨増生を回避したショートインプラントなどの治療法を紹介した。

 上顎臼歯部インプラント治療の第一人者とされる演者らが参集した本会では、さまざまな治療法について語られたが、いずれにおいても術式の安全と患者利益が強調されたのが印象的であった。