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2024年1月28日

第6回POPS研究会特別例会開催

「健康長寿を見据えた欠損へのアプローチと保健指導」をテーマに

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 さる1月28日(日)、第6回POPS研究会特別例会(呉 沢哲代表)が「健康長寿を見据えた欠損へのアプローチと保健指導」をテーマにWeb配信にて開催され、歯科医師、歯科衛生士、管理栄養士らが参加し盛会となった。

 POPS研究会の名称「POPS」とは、Perpetual(永続的な)・Oral(口腔と)・Physical(全身の)・Salutogenesis(健康増進の医学)の頭文字の略。近年、口腔と全身の密接なかかわりを証明するエビデンスが国内外から多数蓄積されてきたなか、予防歯科や保健指導によって、心身の健康を継続的に維持できる健康増進型歯科医院の輪を広げて、歯科医院から生活者の健康増進に貢献することをミッションに掲げている会である。

 第6回となる今回の特別例会では、3名の講師が登壇した。まず、武田孝之氏(東京都開業)が「超高齢社会の補綴治療戦略―いつか通えなくなることを見すえて―」と題して講演。高齢の患者においては、セルフケアが期待でき、外来受診が可能な時期と、セフルケアも外来受診も不可能な時期では補綴治療の目的やアウトカムが異なること、そして来院可能な時期から将来的な患者の自立度の低下を見越して、リスクとならない口腔環境を整えていくべきと述べた。

 つぎに、「健康長寿を見据えた補綴治療」と題して増田智基氏(大阪府開業)が講演。健康長寿を見据えた治療計画を立てていくうえで、どのように欠損に至った原因を把握し、将来の予測を立てていくかを解説した。また、補綴治療前・中・後の保健指導についても具体的に紹介した。

 つづいて、石川華子氏(管理栄養士、なかやま歯科)が「補綴治療と咀嚼力を加味した保健指導」と題して講演。歯科医院に勤務する管理栄養士としてまずできるのは、問診票・咀嚼力判定ガムを使用した咀嚼力の評価や高精度体成分分析装置による測定結果、そして食事チェックリストや栄養カウンセリングをとおして、口腔の健康が全身の健康につながっているのだと患者さんに気づいてもらうことだと述べた。また、高齢期と壮年期の対照的な2人の患者を例に、補綴治療とともにどのような保健指導を行っていったかを詳しく解説した。

 講演の後には演者3名によるパネルディスカッションも行われ、それぞれの立場から活発な意見交換が成された。