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2024年3月3日

歯科臨床研鑽会、総会2024を開催

「10年後の近未来 デジタル歯科時代の医院設計」をテーマに

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 さる3月3日(日)、歯科臨床研鑽会・総会2024(高田光彦氏主宰)がUDXギャラリーネクスト(東京都)にて開催された。本会では「10年後の近未来 デジタル歯科時代の医院設計」をテーマに、4題の講演が行われた。

 まず「10年先に備える院内環境整備~足し算と引き算による付加価値~」と題し、岩城有希氏(神奈川県開業)が登壇した。岩城氏は「足し算」と「引き算」という2つの軸を用いて、自身が行ってきた医院の設計について具体的に解説した。特に環境整備が重要とし、例として採用基準やスタッフの評価基準の明確化を挙げていた。

 次に「未来を見据えたこれからの医院デザイン」と題し、雨谷祐之氏(株式会社スタイル・エイチ・デザインワークス)が登壇した。雨谷氏は、「不便益」とそれに対応する「便利害」という概念を紹介。「不便益」とは「あえて手間をかけ、頭を使うことで得られる益」のことである。これからのAI時代においては、その1つである「人間どうしのコミュニケーション」などの価値が高まるとし、その価値を提供できる空間デザインが求められるようになると結んだ。

 続いて「AIと歯科領域 歯科界のAI認知元年 我々はどう向き合うか」と題し、秦 康次郎氏、松尾洋祐氏(ともに株式会社医科歯科技研)が登壇した。まず、秦氏は歯科界とAIの関係性や現状について解説。松尾氏は歯科分野でAIがどのように活用されているか、技術的な視点から具体的に解説した。そのうえで秦氏は、問題が発生した際に、AI技術により原因の可視化が容易になるとし、そういった状況下では「歯科技工士とのコミュニケーションがより重要になる」と述べた。

 最後に「AIの波とともに訪れるデジタル歯科改革」と題し、崔 眞赫氏(株式会社Imagoworks)が登壇した。崔氏は、歯科はCAD/CAMを取り入れるなど、現代の医療においてデジタル化がもっとも進んでいる分野であるとしたうえで、それにともなう作業量や複雑さも増大していると説明。そこでAIを用いてインプラント分類や印象採得時のマッチングを行う技術を紹介した。ただ、AI技術も完璧ではないとし、適切な活用法と専門家の確認が必要であると締めくくった。

 休憩時間には高田氏と氏の医院に勤務する高橋規子氏(歯科衛生士、高田歯科)らによる企業展示ブースの紹介も行われた。また、講演後には質疑応答の時間が設けられ、盛会のうちに閉幕した。