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2009年4月19日

日本大学歯学部附属歯科衛生専門学校同窓会

平成21年度講演会開催

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 さる4月19日(日)、日大歯学部(東京都)にて、同大歯学部附属歯科衛生専門学校同窓会主催(片桐真佐子会長)による平成21年度講演会「歯科医療現場における『ホスピタリティ教育』の重要性」が、講師に宮島健次氏(西武文理大サービス経営学部准教授)を迎え開催された。

 昨今、「ホスピタリティ性」や「サービス性」は、歯科医療現場で不可欠となっている。その教育も臨床現場で求められている。本講演会では、「ホスピタリティ教育論」を専門とする宮島氏が、ホスピタリティ教育の必要性やホスピタリティ性を身に付けるためのプロセス、また教育にあたり必要なコミュニケーションスキルについて、平易に解説を行った。

 宮島氏が唱えるホスピタリティ性とは、他者を喜ばすことが自分の喜びであると意識できることである。歯科衛生士臨床でいえば、目の前にいる患者を今よりも良い状態にできる知識と技術を備え、その力を使うことで患者が実際に良くなり、それが自分たちの喜びと意識できる、ということである。そのためには「患者を十分に観察する」→「分析する」→「実践する」→「反省し、気づきを得る」ことであるとした。

 氏の講演では、患者と歯科衛生士間の具体的な会話例や即臨床応用可能な会話テクニックなどが紹介され、また、現在歯科衛生士に求められる「個をみる」「個々に適した対応」にもつうじるものがあり、終始真剣に聞き入る参加者の姿が見られた。