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2009年5月23日

ChairsideTM2009オープンミーティング記念

David Garber氏が故・筒井昌秀氏に捧げる

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 さる5月23日(土)、恵比寿ガーデンホール(東京都)において、「ChairsideTM2009オープンミーティング記念」(株式会社ハーマンズ主催、株式会社サクセスソサエティ共催)が、「世界の舞台でシノギを削る臨床最前線のテクニック」をテーマに、参加者約160名を集め盛大に開催された。

 午前には、まず山崎長郎氏(SJCDインターナショナル会長)が、「修復治療の新たな展開」をテーマに登壇。自著『エステティック クラシフィケーションズ』(クインテッセンス出版刊)の分類を基に、複雑な審美修復治療のマネージメントについて解説した。とくに、上顎無歯顎症例へのアプローチの際のマテリアル選択と問題点について述べた。

 つぎに、岡田隆夫氏(阪大歯学部臨床准教授)が、「イミディエイトインプラントを審美的に成功させるには」をテーマに登壇。自身のインプラント約3,000本のデータを部位別に分けて統計を取り、それらの結果をもとにインプラント周囲の軟組織の重要性について述べた。

 続いて、寺内吉継氏(CT&米国式根管治療センター理事長)が、「難症例克服のポイント」をテーマに登壇。根管治療において、CTを駆使した最先端の治療法について発表した。とくに、超音波チップによる根管内破折ファイルの除去およびその後の洗浄を動画を交えながら詳述した。

 最後に、皆川 仁氏(SJCD理事)が「インプラント治療成功のためのオクタゴンガイドライン」をテーマに登壇。解剖学的制限・疾病・硬・軟組織の状態などから治療の難易度を理解し、自身が考案したフローチャートに沿って確実に治療を進めることによって術前に設定したゴールにたどり着けることを熱弁した。とくに、診査・診断の再確認の重要性を強調した。

 午後には、David Gaber氏(チームアトランタ)が「インプラント審美の発展Options, Limitations, Solutions」をテーマに登壇。講演前、氏は親友であった故・筒井昌秀氏に黙祷し、今回の講演は筒井氏に捧げるものであることを述べた。そして、コンピュータガイドシステムを使用したインプラントの三次元的な埋入ポジションおよび硬・軟組織の造成、治療の限界を知ることによって得られたコンポジットレジンレストレーションによる難症例の解決策を披露した。とくに、低コスト・短時間・高い予知性を持つことを強調し、歯科治療のバランスの重要性を述べて、本ミーティングを締めくくった。