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2009年7月18日

歯科保健医療国際協議会(JAICOH)20周年記念事業開催

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 さる7月18日(土)、19日(日)の2日間、歯科保健医療国際協議会(以下、JAICOH、深井穫博会長)20周年記念事業(JAICOH主催、日本歯科医師会後援)が盛大に開催され、JAICOH関係者が多く参集した。JAICOHは1990年に設立され、歯科保健分野で国際協力活動を行っている団体や個人同士の連携ならびに情報交換などを行っており、このたび20周年を迎えた。

 18日(土)には国際オリンピック記念青少年総合センター(東京都)において、学生部会シンポジウムが開催され、翌19日(日)には東京医科歯科大学において、記念学術集会・式典・講演・祝賀会が開催された。

 19日(日)午前の学術集会では、カンボジア、中国、ミャンマーなどで保健医療活動を行っている団体の活動報告が行われた。前日に開催されたシンポジウムやポスター発表を見ても、歯科学生らの積極的な参加や活動内容には目をみはるものがあり、国際協力活動に対する情熱が感じられた。

 午後の記念式典では、深井会長の式辞後、日本歯科医師会会長である大久保満男氏(矢嶋統夫理事代読)やJAICOH前会長である村居正雄氏(前日本歯科医師会常務理事)が来賓として祝辞を述べた。村居氏は、JAICOH前会長として設立直後からの10年間を振り返り、国際保健医療協力における歯科の重要性や魅力について述べ、また深井会長就任後の10年間におよぶ会の活動に対して敬意を表した。

 その後、記念講演として、深井会長による「国際保健医療協力における歯科保健・口腔保健の役割」、石井 明氏(自治医科大名誉教授)による「国際保健の動向と歯科保健への期待」が行われた。深井会長は、JAICOHの創生期から現在に至るまでの活動内容を供覧するとともに、今後のJAICOHのあり方などについて述べた。石井氏は、自身の国際保健医療に携わった経験を織り交ぜながら海外と日本の国際協力の比較など、国際保健の動向について示唆に富んだ内容を披露した。

 なお、同日開催された総会において、今後のJAICOHのあり方を検討する委員会の設置が承認された。JAICOHのような口腔保健の特性を生かした国際保健活動は、全身と口腔との健康の関係が明らかになってきた現在において、海外においてもますます注目されるだろう。今後の活動に期待が高まる。