Quint Dental Gate 歯科のコミュニケーションサイト

文字サイズ
標準
特大

トピックス


2009年8月2日

JMM Colloquium in 2009

「インプラントの表面性状を考える」をテーマに盛大に開催

ログインされますと、関連書籍が表示されます。
会員でない方はこちら
(※関連書籍がないトピックスは表示されません)

 さる8月2日(日)、神戸ファッションマート(兵庫県)において、「JMM Colloquium in 2009」(日本メディカルマテリアル株式会社主催、興松英昭代表取締役社長)が「インプラントの表面性状を考える―HAコーティングの可能性を探る―」をテーマに、約700名(歯科医師450名、歯科衛生士200名、歯科技工士50名)の参加者を集め、盛大に開催された。

 基調講演では、佛淵孝夫氏(佐賀大医学部教授)が「人工股関節におけるHAコーティングの現状」をテーマに登壇。人工股関節としてインプラントを応用した症例を提示し、表面性状としてHAコーティングに銀を添加した抗菌性の生体材料についても言及した。

 一般講演では、李 進彰氏(兵庫県開業)が「生体吸収材料を用いた骨造成およびPOI-EXの臨床成績」、鄭 鴻鱗氏(台湾開業)が「The Attachment Keratinized Tissue in the Implant Therapy」、馬場正英氏(福岡県開業)が「ピエゾテクニックを応用した骨造成」、福田全孝氏(兵庫県開業)が「POIとPOI-EXテーパータイプの有用性」、藤田憲一氏(鹿児島県開業)が「CT像からみたソケットプリザベーションの有用性」、今宮克明氏(北海道開業)が「インプラント治療における適応症拡大のためのGBR」をテーマにそれぞれ講演した。

 メインのシンポジウムでは、齋藤健介氏(東歯大)が「HAコーティングを考える―基礎的立場から―」、加藤英治氏(東京都開業)が「HA vs Tiインプラント―長期的成功率と失敗例―」、吉竹賢祐氏(大阪府開業)が「POI・HAの選択基準―文献的考察と臨床的検証―」、林 美穂氏(福岡県開業)が「POI-EX HAコーティングの特性を生かした臨床応用」をテーマにそれぞれ講演した。ディスカッションでは、HA層の吸収・剥離、露出時の感染、骨との接着力および結合期間などについて議論が交わされ、今後も長期的に経過を観察していく必要性について示唆された。

 なお同日、歯科衛生士セッション、歯科技工士セッションも併催され、好評を博した。