Quint Dental Gate 歯科のコミュニケーションサイト

文字サイズ
標準
特大

トピックス


2008年10月12日

Osseo Skarp Institute Study Club 第3回 Conference開催

テーマに「インプラント治療の将来を探る」

ログインされますと、関連書籍が表示されます。
会員でない方はこちら
(※関連書籍がないトピックスは表示されません)

 さる10月12日(日)、千里ライフサイエンスセンターサイエンスホール(大阪府)において、Osseo Skarp Institute Study Club(以下、OSI)第3回Conferenceが「インプラント治療の将来を探る」のテーマのもと開催された。
 今大会では、OSI東京主幹の寺西邦彦氏(東京都開業)と沖縄主幹の金城清一郎氏(沖縄県開業)による2題の特別講演のほか、昼食の時間を割いて、若手臨床家に対する本多正明氏(大阪府開業)、寺西氏、金城氏、原正幸氏(愛知県開業)による症例相談、OSI各支部の代表者4名による会員発表などが行われた。
 特別講演に登壇した寺西氏は、「欠損補綴の再考」―インプラントとデンチャーの共存を考える―と題して講演を行い、インプラントにもデンチャーの知識が必要という、違う意味でのトップダウントリートメントの考えを披露した。「まずインプラントありき」といった風潮に警鐘を鳴らすかのような発表であった。
 一方、金城氏は「オステオトームテクニックを極める」―アストラテックインプラントの優位性と今後の展望―と題して登壇し、オステオトームテクニックの産みの親でもあるSummersの文献考察からはじまり、さまざまなテクニックの分類などが多くの臨床例とともに紹介された。
 講演会の最後の総評では、本多氏がEichnerの分類や宮地の咬合三角を例にあげながら、欠損の見方、リスクの考え方など、インプラントを埋入する前に考慮すべき補綴的事項を伝授し、寺西氏の講演と相まって、参加した多くの若手臨床家に示唆を与えた大会となった。