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2009年9月26日

第39回 (社)日本口腔インプラント学会・学術大会

「インプラント治療における医療安全・安心」をテーマに盛大に開催

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 さる9月25日(金)から27日(日)の3日間、大阪国際会議場にて、第39回社団法人日本口腔インプラント学会・学術大会(市川哲雄大会長、川添堯彬理事長)が、国内外より過去最多となる4,000名以上(歯科医師:約2,700名、歯科衛生士、歯科技工士、その他:1,300名以上)の参加者を集め盛大に開催された。

 本会は「インプラント治療における医療安全・安心」というメインテーマのもと、基調講演、特別講演、シンポジウム、教育セミナー、研究セミナー、国際セッション、ワールドサテライトセミナー、専門医教育講座、課題口演、一般口演、ポスター発表などが行われたほか、歯科技工士セッション、歯科衛生士セッション、各企業によるランチョンセミナーなどが併催されるなど、幅広く充実した内容となった。以下、メイン会場にて行われた講演、シンポジウムを中心に概要を記す。

 25日のワールドサテライトセミナーIでは、Peter K. Moy氏(米国開業)が「NobelGuideTM Immediate Loading: Success and Failures with Guided Planning and Surgeries」、専門医教育講座では、新井 高氏(鶴見大教授)が「インプラント周囲炎の診断・治療における細菌学的アプローチ」と題した講演を展開した。

 26日午前のシンポジウム1「医療安全・安心における患者の声を傾聴し、医療者に求められていることを考えよう」では、伊東隆利氏(熊本県開業)、辻本好子氏(NPO法人ささえあい医療人権センター COML)、阿部成善氏(大分県開業)が登壇した。続いては、川添理事長が「インプラント治療の医療安全・安心」と題した基調講演を行った。また、午後に行われた教育セミナー臨床系2「サイナスリフトを再考する―安全な術式とその予後―」では、菅井敏郎氏(東京都開業)、堀内克啓氏(奈良県開業)、高橋 哲氏(九歯大教授)、藤澤健司氏(徳島大教授)がそれぞれ示唆に富んだ講演を行った。

 27日午前の教育セミナー臨床系3「女性インプラントロジスト育成のためのセミナー」では、川口和子氏(静岡県開業)、木村洋子氏(北海道開業)、桑鶴利香氏(九大)、石川詔子氏(愛媛大)が講演を行った。また、特別講演では、Karl-Ludwig Ackermann氏(ドイツインプラント学会)が「Critical Remarks on Alveolar and Socket Maintenance for Implant Restoration」と題した講演を行った。午後は、メインホールにて歯科衛生士セッションおよび専門歯科衛生士教育講座が開催された。また別会場では、若手インプラントロジストのためのワークショップ「臨床例を通してインプラントの咬合を考える」が行われ、金 創氏(東京都開業)、佐藤琢也氏(大阪府開業)、是竹克紀氏(広大)、樋口琢善氏(福岡県開業)がそれぞれ講演を行い、盛況を博した。

 なお、次回の第40回(社)日本口腔インプラント学会・学術大会は、松沢耕介次期大会長のもと、2010年9月17日(金)から19日(日)、札幌コンベンションセンター(北海道)にて「信頼性ある口腔インプラント専門医」をテーマに開催される予定である。