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2010年1月9日

第26回「歯科医学を中心とした総合的な研究を推進する集い」開催

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 さる1月9日(土)、歯科医師会館において、第26回「歯科医学を中心とした総合的な研究を推進する集い」(日本歯科医学会主催、江藤一洋会長)が開催された。本集いは、学際的交流を通じ、研究発展のための研究グループ結成のきっかけや、研究に関するアドバイスを受けるための場の提供を目的として毎年開催されている。会場では10題の演題発表、ポスターディスカッションが行われた。以下に演題および演者を示す。

1.「イヌiPS細胞を用いた歯周組織再生における細胞治療の基盤確立」(橋本典也氏、大歯大歯科理工学)
2.「アミノ酸ラセミ化率を指標とした歯かたの年齢推定」(大谷 進氏、神歯大高次口腔科学研究所・法医学分野)
3.「吸収性プレートによる顎骨の再生」(小島 拓氏、新潟大大学院医歯学総合研究科組織再建口腔外科学分野)
4.「計量心理学的手法を用いた顎顔面領域の瘢痕・補綴に対するセラピーメーキャップの臨床的有用性評価に関する研究」(金高弘恭氏、東北大大学院医工学研究科・歯学研究科)
5.「革新的異分野技術を融合した歯科を主導とする次世代デバイス開発プロジェクト」(斉藤健太郎、東大医学部附属病院顎口腔外科・歯科矯正歯科)
6.「新生骨の骨密度はリンの magnetic resonance spectroscopy(31P-MRS)で簡単に測定できる」(篠原 淳氏、愛知医科大病院歯科口腔外科)
7.「生体親和性高分子ハニカムフィルムを利用したティッシュエンジニアリングによる歯周組織再生法の創生」(石幡浩志氏、東北大大学院歯学研究科歯内歯周治療学分野)
8.「ポリエステル共重合体の義歯用材料への応用」(佐藤雅之氏、医歯大大学院部分床義歯補綴学分野)
9.「歯髄細胞を用いた骨再生医療に関する橋渡し研究」(宇田川信之氏、松歯大総合歯科医学研究所)
10.「歯科臨床における感染制御行動科学と組織科学の構築をめざして」(佐藤法仁氏、岡大大学院医歯薬学総合研究科口腔微生物学分野)

 今回の発表では、歯周組織や顎骨、歯髄細胞といった再生医療の分野の研究テーマが多く見受けられた。研究発表者からは、今回の研究発表をさらに進展させるべく歯科分野のみならず医科、心理学、経営学など幅広い分野への協力を希望する声が出された。