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2010年1月23日

第8回モリタ歯科技工フォーラム開催

800名を集め本年も盛況となる

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 さる1月23日(土)、ベルサール神田(東京都)において、第8回モリタ歯科技工フォーラム 2010 TOKYO(株式会社モリタ主催、森田晴夫代表取締役社長)が開催された。第8回目となる今回は、全8題にわたる講演(後述の「スーパーセッション」は1題として、また「技工登竜門」受賞プレゼンテーションは計2題として計算)、そして著名歯科技工士らが推奨する資器材の展示などが行われ、800名あまりを集める盛況となった。

 会場ではまず、「第4回 新人発掘プロジェクト『技工登竜門』」受賞者のプレゼンテーションおよび授賞式が行われた。今回は、五十嵐 智氏(プライム・テクノロジー・スタジオ)と保坂達則氏(ルネス青山デンタルクリニック)がそれぞれ優秀賞を受賞。各自受賞プレゼンテーションを行ったうえで賞状と記念品が授与された。なお、五十嵐氏の演題は「補綴物と歯周組織の調和を目指す臨床技工 ~スキャロップフォームの改善法~」、保坂氏の演題は「Natural Beauty & Esthetic Restoration ~Orchestra approachを用いた症例~」であり、前者ではとくに自作の「ポンティック加圧力測定ゲージ」を用いたポンティック基底面の形態設定が、そして後者ではこれまでの「チームアプローチ」をより進め、歯科医院のスタッフ全員が歯科医療に取り組む「オーケストラアプローチ」の実践などについて解説された。

 当日はこのほか、「修復治療における補綴物形態のあり方 ~ラボが押さえておくべきチェアサイドの情報~」(西村好美氏、デンタルクリエーションアート)、「義歯の形を設計し作りこむ ~クリニックとラボ双方での歯科技工士の可能性~」(中込敏夫氏、JADE)、「成功できるインプラント臨床技工 私が27年間上部構造を作り続けて得た秘訣 ~これからインプラント技工を目指すテクニシャンへ~」(鶴巻春三氏、マスターズ)、「天然歯の質感と表面性状の再現 ~変化に富んだ天然歯の表情に対応するための方法~」(湯淺直人氏、近藤歯科)、「デジタル時代の歯科技工所経営 ~技工所活性化につながる新たな提案~」(松浦賢治氏、ケン.デンタリックス)、そして最後に「スーパーセッション」として「歯科技工の基礎を通して臨床に活かせるヒントについて」(佐々木 正二氏、大阪セラミックトレーニングセンター宮崎校校長)と「The Achivement in Lab Work ~純白と透明~」(徳冨博和氏、Cusp Dental Research)が両者のセッション形式で行われた。このスーパーセッションは、は佐々木氏が主に歯の形態について述べ、徳冨氏がそれを受けて色調再現の理論について示すというものであった。

 なお、例年同社の技工関連用品を特価で提供する「トレードフェア」には、本年も多数の歯科技工士や歯科関係者が参集し、あわせて盛況となっていた。とくに、青島 仁氏(ペルーラAOSHIMA)のサイン入りポーセレンファーネスには会場直後から問い合わせが殺到するなど、人気となっていた。