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2010年2月7日

スタディグループKOKO第2回特別講演会開催

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 さる2月7日(日)、名古屋市中小企業振興会館(愛知県)において、スタディグループKOKO(石原美樹代表)による特別講演会が「患者さんと長くお付き合いしていくために歯科衛生士が見ていくこと・考えていくこと」をテーマに、約110名が参加して開催された。スタディグループKOKOは、"個々"が積極的に勉強に取り組み、それを臨床に生かしていこうとする歯科衛生士のグループである。今回、村上恵子氏(村上歯科医院・歯科衛生士)、品田和美氏(黒田歯科医院・歯科衛生士)を招聘し、2部構成による講演が行われた後、活発な質疑応答や意見交換がなされた。

 まず、「私がどう歯周基本治療に取り組んでいるか」と題した村上氏の講演では、高齢社会では多くの患者が全身になんらかの疾患を抱えおり、適切な治療を提供するためには全身状態を把握することが必須であるとして、全身疾患の知識や有病者に対する歯科衛生士が留意すべき点などの解説がなされた。

 一方、品田氏の講演では、「メインテナンス・SPTにおける口腔内・全身の変化」と題して行われた。品田氏は、1つの医院に約30年勤め続けているという稀な歯科衛生士である。年齢が変われば口腔、全身、生活が変わるとし、30年の経験から、変化を読むための口腔内やエックス線写真診査時のポイントを紹介した他、歯科衛生士のかかわりの変化なども、症例を交えながら解説した。

 今回、全身疾患や加齢が主なテーマであったが、診療所の歯科衛生士が患者と長くかかわることにおいては、「入院や高齢のために通院が途絶える」「在宅ケア移行時は介護職にどうバトンタッチするのか」など、大きな課題がある。質疑応答時にはこれらの話題も上がり、他職種連携、地域活動、家族との十分なコミュニケーションの重要性をより身近に感じるものとなった。