さる5月23日(日)、東京ステーションコンファレンスにおいて、ITIメンバーミーティング(参加者190名)ならびにITIコンセンサスミーティング東京(参加者350名)が開催された。
午前に開催されたITIメンバーミーティングではまず、ITI(International Team for Implantology)において長年指導的立場にあり、インプラントシステムの向上にも携わってきた添島義和氏(熊本県開業)がITI名誉フェローに選ばれたことをうけ、松井孝道氏(宮崎県開業)より紹介がなされた。
つぎにITI教育監事の勝山英明氏(神奈川県開業)より、国内のITI Study Club(以下、ISC)における新しいコンセプトとして、全国各地でのISCの独自性を重視する方針が発表された。各ブロックにおけるISC活動は、ITI本部からのバックアップを受けられる。
また勝山氏からは、2011年に開催される国内イベント「ITI Congress Japan」の紹介が行われた。ITI Congress Japanでは、初めて"web meeting system"としてITIオーストラリアセクションと連携してWeb会議を行う予定である。そして同年に発刊を控えているITI Treatment Guideシリーズ第5巻(上顎洞底挙上術)は、シリーズ初のDVD付書籍となることが発表された。
その後、上浦庸司氏(北海道開業)から今年4月にジュネーブで開催されたITI World Symposiumについて報告が行われ、続いて添島義樹氏(熊本県勤務)、中田光太郎氏(京都府開業)、田中譲治氏(千葉県開業)、入江 剛氏(大阪府開業)によるケースプレゼンテーションが行われた。
午後に開催されたITIコンセンサスミーティングでは、6月に日本語版が発刊される「第4回ITIコンセンサス会議議事録」(小社)においてコンセンサスがまとめられた4つのインプラントトピックについて、勝山英明氏と井上 孝氏(東歯大教授)による講演が行われた。2003年のコンセンサス会議以降に定義づけが変更されたプロトコールや、今後エビデンスの蓄積が期待される新テクニックについてなど、各トピックの要点の解説がなされた。
最後に土屋雅一氏(クレストデンタルアート代表取締役)が、「Straumann Presentation―CAD/CAM」と題して、CAD/CAMシステムとレストレーション、材料の現在について講演した。