Quint Dental Gate 歯科のコミュニケーションサイト

文字サイズ
標準
特大

トピックス


2010年12月5日

第7回歯水会発表会、盛大に開催

「どうする? どうなる? 欠損補綴」をテーマに約600名が参加

ログインされますと、関連書籍が表示されます。
会員でない方はこちら
(※関連書籍がないトピックスは表示されません)

 さる12月5日(日)、福岡銀行本店地下大ホール(福岡県)において、第7回歯水会発表会(小山浩一郎会長)が開催され、「どうする? どうなる? 欠損補綴~少数歯欠損編~ インフォームド・ディシジョン時代の治療計画を考える」をテーマに歯科医師・歯科衛生士ら約600名が参加し盛会となった。

 まず新人発表では、村川達也氏(福岡県開業)が「印象精度向上のために」と題して講演。より正確な印象採得のための形成や歯肉圧排のポイント、印象材の選択法などについて紹介した。

 つぎに3名の会員発表が行われた。井上 優氏(福岡県開業)は「『読み取る審美』と『伝える審美』」と題して講演。審美治療に対しては術者・患者双方の思いがあり、そのギャップをコミュニケーションによっていかに埋められるかが重要と述べた。

 荒木秀文氏(福岡県開業)は、「歯内療法におけるMicroscopeの有用性~木を見て森も見る~」と題して、マイクロスコープによる拡大視野下にて根管内の状態を示しながら、歯根破折の確認法、破折ファイルの除去法、外科的歯内療法について写真と動画でわかりやすく解説した。

 泥谷高博氏(福岡県開業)は、「臼歯部MI審美修復」と題して講演。現在の大学教育ではインレー修復よりもコンポジットレジン修復が主流になっていることを述べ、MIのコンセプトに基づいた修復の重要性を、自身のコンセプトとともに症例を通して解説した。

 午後は、本発表会と同テーマのシンポジウムが行われた。シンポジウム1では前歯部少数歯欠損補綴をテーマに小山浩一郎氏(長崎県開業)、土肥博幸氏(長崎県開業)、山口康介氏(佐賀県開業)が、シンポジウム2では臼歯部少数歯欠損補綴をテーマに木山 洋氏、堤 春比古氏、吉村理恵氏(いずれも福岡県開業)がそれぞれ講演。欠損補綴治療では、欠損に至った原因の追及、欠損部の評価、患者の希望や生活背景を考慮したうえで治療計画を立案することが重要であるとし、各演者の取り組みが紹介された。