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2011年10月16日

大阪大学歯学部、オープンフェスタin Suitaを開催

"口福を求めて60年"をテーマに

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 さる10月16日(日)、大阪大学歯学部において、大阪大学歯学部創立60周年を記念した「オープンフェスタ in Suita」(阪大歯学部同窓会主催、尾上好申会長)が開催され、約300名が参集した。

 午前の阪大教授陣による講演会は、同時に3つの会場で行われる講演の中から1つを参加者が選んで聴講するという形式で、第1部から第3部まで合わせて9つの講演が行われた。以下に演題および演者を示す。

「口腔感覚受容―歯根膜感覚と味覚―(脇坂 聡氏)」
「ビスホスホネート関連顎骨壊死への対応を巡って(米田俊之氏)」
「細菌とウイルスの混合感染 その病態と発症機序(川端重忠氏)」
「顎関節症の診断と治療は難しくない(矢谷博文氏)」
「歯垢・プラーク・バイオフィルム その研究成果と臨床への還元(恵比須繁之氏)」
「これからの「再生」の話をしよう―阪大発 世界初の再生療法の確立に向けて―(村上伸也氏)」
「スペシャルニーズのある人の歯科保健とファミリーデンティストの関わり(森崎市治郎氏)」
「明日から役立つ歯周感染論(天野敦雄氏)」
「ドライマウス治療から始める医科連携の基本について(阪井丘芳氏)」

 基礎から臨床まで、現在の阪大歯学部・歯学研究科・歯学部附属病院の研究・診療の最新トピックスに触れられる内容であった。

 午後は、60年の歴史を収めた歯学部歴史資料室・歴史資料館の設立を記念した歴史資料館講演、日ごろの臨床の疑問などについて専門医の意見を聞くことができる専門医相談コーナー、歯学部附属病院内を病院関係者の説明を受けながら回る院内ツアー、そしてポスター発表が行われた。

 阪大大学院歯学研究科と歯学部附属病院をまるごと体感できるという、60周年の記念にふさわしい盛りだくさんの内容であった。

 なお、当日の受講料のほとんどは、参加者個人の名前で「大阪大学未来基金」の歯学研究科への助成金として寄付され、学生や研究者の支援に活用されるとのこと。