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2011年12月3日

第15回日本顎顔面インプラント学会総会・学術大会開催

「インプラント医療を通して歯科医療の未来を考える」をテーマに盛会

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 さる12月3日(土)、4日(日)の両日、幕張メッセ国際会議場(千葉県)において、第15回日本顎顔面インプラント学会総会・学術大会(矢島安朝大会長、瀬戸晥一理事長)が、550名以上の参加者を集め盛大に開催された。

 1日目のシンポジウム1「インプラント治療のリスクファクターを再考する」では、補綴学の立場から萩原芳幸氏(日大歯学部准教授)、歯周病学の立場から新井 高氏(鶴見大名誉教授)、口腔外科学の立場から河奈裕正氏(慶應義塾大講師)が講演を行った。さらに質疑応答では、高齢化や介護の問題が顕在化するなかで考えるべきインプラント治療のリスクファクターなどが議論された。また、特別講演では「インプラント基礎研究/臨床の最前線から歯科医療の未来を考える」とのテーマにて、基礎研究の立場から井上 孝氏(東歯大教授)、臨床の立場から武田孝之氏(東京都開業)が、それぞれ示唆に富んだ講演を行った。

 2日目のシンポジウム2では、松浦正朗氏(福歯大客員教授)、又賀 泉氏(日歯大新潟生命歯学部教授)、佐藤淳一氏(鶴見大准教授)、山下佳雄氏(佐賀大准教授)が登壇し、腫瘍切除後に応用する顎顔面インプラントの問題点と展望などについて講演・議論が行われた。最後のシンポジウム3「インプラントメーカートップは、歯科医療の未来をどのように考えるか」では、桐山裕二氏(アストラテック株式会社代表取締役社長)、嶋田 敦氏(ノーベル・バイオケア・ジャパン株式会社代表取締役社長)、Roger Heinzelmann氏(ストローマン・ジャパン株式会社前代表取締役社長)、中尾潔貴氏(株式会社ジーシー国際部担当取締役)が、インプラント治療および歯科界の展望を語った。また質疑応答においては、適切なインプラント教育の拡充が肝要であるとの共通認識のもと、各メーカーと本学会の今後のさらなる協調が確認されるなど、非常に有意義な議論がなされた。