2025年3月号掲載
第2回 地域包括ケアシステムにおける歯科保健医療の役割
※本記事は、「新聞クイント 2025年3月号」より抜粋して掲載。
地域包括ケアに不可欠な在宅歯科医療とオーラルフレイル対策
地域包括ケアシステムとは、高齢者ができる限り住み慣れた地域において、自分らしい暮らしを長く続けられるよう、医療・介護・予防などのさまざまなサービスが包括的に提供できる地域づくりを目指すものである。地域包括ケアシステムにおける歯科保健医療の果たす役割はさまざまあるが、今回は特に、在宅歯科医療、オーラルフレイル対策における役割と課題について解説したい。
地域包括ケアシステムにおいて歯科が担うもっとも重要な役割は、在宅歯科医療である。医療と介護の双方のニーズを併せもつ要介護高齢者を地域で支えるためには、在宅医療が不可欠であり、歯科医療においても訪問歯科診療や要介護高齢者の口腔衛生管理といった在宅歯科医療の確保はきわめて重要である。厚生労働省においても、診療報酬や在宅歯科医療連携室の整備など、在宅歯科医療の提供体制の充実に支援を行っている。