GPが知っておきたい高齢者歯科医療 2025年10月号掲載 第9回 「健康サポート薬局」が担うハブ機能 ─歯薬連携の可能性(前編) 後で読む ※本記事は、「新聞クイント 2025年10月号」より抜粋して掲載。 超高齢社会で重視される「未病」への対応 日本は、高齢化率がまもなく30%を超える未曾有の超高齢社会に突入している。それにともない、国民医療費は46兆円を超え、少子化による生産年齢人口の減少とあいまって、医療・介護制度の持続可能性は喫緊の課題である。 こうした背景から、疾病の発症前段階での早期発見と介入、いわゆる「未病」への対応が、健康寿命延伸の鍵を握る。特に歯科領域では、口腔機能の軽度... 山浦 克典 ヤマウラ カツノリ 慶應義塾大学薬学部教授・附属薬局長 1989年、千葉大学薬学部卒業。1991年、同大学大学院薬学研究科博士前期課程修了。2002年、同大学大学院後期課程修了。1991年、株式会社ツムラ創薬研究所、1997年から保険薬局薬剤師、薬局経営、PET画像診断センター薬剤部長・製造管理者などを経て2006年、富士バイオメディックス臨床開発モニター(CRA)、2009年、千葉大学大学院薬学研究院講師、2013年、同准教授を経て、2015年より現職。※掲載中の情報は紙・誌面掲載時のものです。