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2025年10月号掲載

第9回 「健康サポート薬局」が担うハブ機能 ─歯薬連携の可能性(前編)

※本記事は、「新聞クイント 2025年10月号」より抜粋して掲載。

超高齢社会で重視される「未病」への対応

 日本は、高齢化率がまもなく30%を超える未曾有の超高齢社会に突入している。それにともない、国民医療費は46兆円を超え、少子化による生産年齢人口の減少とあいまって、医療・介護制度の持続可能性は喫緊の課題である。

 こうした背景から、疾病の発症前段階での早期発見と介入、いわゆる「未病」への対応が、健康寿命延伸の鍵を握る。特に歯科領域では、口腔機能の軽度低下状態である「オーラルフレイル」の概念が広まり、その早期発見と介入の重要性が強く認識されつつある。オーラルフレイルは、滑舌の低下や食べこぼし、わずかなむせ、口腔乾燥など、加齢による可逆的な機能低下から始まる。これを見逃すと口腔の脆弱性が増し、低栄養、全身的なフレイルへとつながるリスクが高まるため、日常生活のなかでの「気づき」と、それを適切な医療へとつなげる仕組みが不可欠である。

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