2007年11月18日掲載

<b><font color='green'>2007年度東京SJCDハイジニストミーティング開催</font></b>

<b><font color='green'>2007年度東京SJCDハイジニストミーティング開催</font></b>
 さる11月18日(日)、都市センターホテル(東京都)にて、2007年度東京SJCDハイジニストミーティングが開催され、歯科衛生士を中心とし173名が参加した。  午前の部では、会員による3演題のケースプレゼンテーションが行われた。土屋和子氏(フリーランス)、山口菜穂子氏(土屋歯科クリニック&Works)は、「修復治療を成功させるために」と題し、唾液を「口腔内液」として捉えることの必要性を述べた。生活習慣の乱れなどから、嘔吐を繰り返すことで、胃液が歯の脱灰の原因になりうるとし、患者さんの生活背景を含めた全身をみていくことが重要であるとした。その他、堀口奈々氏(日高歯科クリニック)による「口腔のアンチエイジングと歯科衛生士の役割」、磯崎万理美氏(原宿デンタルオフィス)による「全身疾患患者のメインテナンスへの道」が発表された。  続く午後の部では、『歯科衛生士』の連載でもおなじみの山本浩正氏(大阪府開業)が、「歯肉退縮のストラテジー」と題し登壇した。氏は、歯肉退縮を、元から骨がないことによる「非炎症性歯肉退縮」と、後天的に骨が失われたことによる「炎症性歯肉退縮」の2つに分類し、それぞれの対処法について述べた。前者はオーバーブラッシング、後者はアンダーブラッシングに注意すべきとし、ブラッシング指導時のポイントや歯ブラシの選択方法などについても解説した。また、う蝕と歯周病のそれぞれのリスクに対するアセスメント法についても述べるなど、盛りだくさんの内容となった。  約3時間という長時間の講演でありながらも、症例やイラストを交えたわかりやすい解説で、最後まで熱心に聞き入る参加者の姿が多数みられた。講演終了後の質疑応答でも、積極的に発言する歯科衛生士のようすが印象的であった。

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