2012年9月27日掲載

「これからの矯正歯科医療を考える」を大会テーマに

<font color='green'><b>第71回日本矯正歯科学会大会盛大に開催</b></font>

<font color='green'><b>第71回日本矯正歯科学会大会盛大に開催</b></font>
 さる9月26日(水)から28日(金)の3日間、マリオス、アイーナ、アイスアリーナ(いずれも岩手県)などの会場において、第71回日本矯正歯科学会大会(三浦廣行大会長、後藤滋巳理事長)が、盛大に開催された。3日間にわたり、特別講演2題、シンポジウム2題、招待講演、教育講演、サテライトセミナー2題、生涯研修セミナー、ポスター発表による症例展示と学術展示、大会場での商社展示など、さまざまセッションが設けられた。また、専門医更新・新規申請者および認定医新規申請者等の審査・症例展示もあわせて行われるなど、緊張感が漂うセッションも多くみられた。  本大会は「これからの矯正歯科医療を考える」との大会テーマにふさわしく、矯正界および歯科界の将来を見据えた話題が多く取り上げられた。とくに大会テーマと同名のシンポジウム1では、槇 宏太郎氏(昭和大教授)による「将来戦略としての意義の検証と技法の拡大」、森山啓司氏(医歯大大学院教授)による「QOL向上をサポートする矯正歯科治療-先天異常患者から学ぶこと-」の2演題に、多くの聴衆がメインホールに詰め掛けた。とくに槇氏は「矯正歯科医療の意義の再検証と従来の価値観の転換、顎顔面医としての診断法の確立、患者の要求を理解して先進的な技術を積極的に導入、基礎的研究の継続とその臨床応用、国家試験問題と学部教育の再考」の2つの提言を解説し、会場が沸いた。   また、最終日の午前中に行われた筒井照子氏(福岡県開業)による教育講演「態癖・力のコントロール~ストマトロジーの観点から矯正臨床をみなおす~」も大きな注目を浴び、立ち見の聴衆がでるほどであった。  なお、このほかにも成長発育期の矯正治療のあり方が議論されるなど、臨床現場に即し、将来を見据えた大会であったとの声が聴衆から多く聞かれた大会であった。

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