2023年7月8日掲載
多くの参加者が偉大な故人を偲ぶ
中野 充先生・下川公一先生追悼講演会開催

本講演会は、北九州歯学研究会を立ち上げたチャーターメンバーであり、歯科界に大きな足跡を残した中野 充氏ならびに下川公一氏が、ともに2019年にご逝去されたことを受け企画されたもの。コロナ禍により追悼講演会の開催がこの時期になったという。
当日は、両氏と親しく生前に深くかかわりのあった先生方が演者として招聘され、故人を偲びつつ講演が行われた。
初日は、実行委員長を務めた上野道生氏(福岡県開業)による開会の辞のあと、「故下川公一先生との40年間を振り返る」(糸瀬正通氏、福岡県開業)、「私の父親代わりだった中野充先生を偲んで」(小椋康平氏、宮崎県開業)と、両氏を偲ぶ講演で幕を開けた。また初日の最終講演では、船越栄次氏(福岡県開業)による「長期予後を目指した重度歯周炎の治療から学ぶ」と題した講演が行われ、重度歯周炎を治療し長期メインテナンスを行った圧巻の症例をもとに解説が行われた。
2日目は、はじめに佐々木一高氏(クイントアートハウス・煎茶器会館館長)が「下川先生と語り合ったこれからの歯科」と題して登壇。クインテッセンス出版の編集者と著者の関係から織りなされた思い出が語られた。その後も故人を偲ぶ感動的な講演が続いた後、最後に河原英雄氏(歯科医師)が「『一通の手紙』『1枚のX-ray』その後」と題して登壇。長年の思いがあふれる講演に会場が沸いた。
なお、1日目終了後には、両氏を偲ぶ会がホテルオークラ福岡にて開催され、故人を偲んだ。