1月6日（土）、7日（日）の両日、YOSHIDA ユーザーミーティング2024（株式会社ヨシダ主催）がWeb配信にて開催された。本会は、令和6年能登半島地震や羽田空港における航空機事故の影響もあり、不測の事態に見舞われたなかでの開催となった。

　1日目は、平野浩彦氏（東京都健康長寿医療センター歯科口腔外科）よりオーラルフレイルを経て口腔機能低下、口腔機能障害にいたるまでの過程の解説とともに、高齢者の口腔機能評価から早期治療につなげる有効なツールとして、口腔機能モニター「Oramo-bf（オラモ）」の活用事例が紹介された。また、大石洋平氏（埼玉県開業）より高画質・高倍率な画像撮影に対応したデジタルマイクロスコープ「NEXT VISION」の応用実績、谷山香織氏（歯科衛生士、フリーランス）より、ホームホワイトニング材「アンジェラス ホーム」の適切な使用方法の解説とともにホワイトニング治療を行ったことで審美意識が高まり、矯正治療に結びついた事例が紹介された。

　2日目は、前畑　香氏（神奈川県開業）が震災を見舞うコメントとともに、地震発生後は満足な準備ができないまま避難を余儀なくされる実状について言及。有事対応の観点からも歯科治療におけるデジタルデータのクラウド上での利活用の推進を訴えた。

　この他にもスマートグラスを用いた3DのVRを活用した歯科医師と歯科技工士との連携事例や医院経営に有用なアプリ紹介、医院開業・継承支援サポートなどの講演のなかで多くの利用例が紹介され、充実したミーティングとなった。